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小泉達治

京都の街に貢献するデザインのプロ

小泉達治(こいずみたつじ)

有限会社コイズミデザインファクトリー

コラム

手描きとデジタル

手描きの良さ、デジタルの良さ、それぞれにあるはずです。
私がデザイナーという職に就いた32年前は、デジタルというものがデザインやイラストの主流になるなんてかんがえもしませんでした。
いわゆるアナログの時代には「描く」という作業のクオリティーがデザイナーの力量を判断する大きな要素であったのですが、デジタルの時代になってからはその技術が曖昧に扱われていることは間違いありません。現にフリー素材や単純なイラストを多用して何となくやり過ごすことも確かに可能です。本職のデザイナーでなくてもパワーポイントやその他のレイアウトソフトを使えば素人なりにもそれなりの形になったチラシ程度はできてしまいます。

一方では筆書きやパステル調のものが味わいやテイストという点で要望が高いのも事実。ところがそれでさえフリー素材などに頼っているのが大半です。それもクオリティーの高いフリー素材であればまだしも、フリー素材の中で低レベルのものを使っていることが少なくありません。フリー素材といえども多少の購入費がいる場合が多く、それすらネット上の無料のものを使っている始末です。

かといってデジタルがすべて悪いわけではありません。
最もアドバンテージがあるのはスピードと正確さです。ペンや筆で書くより仕事の早さは圧倒的ですし、同じものを繰り返すような正確性はアナログではまねできません。
さらにデジタルだからこそできる表現も無限にあり、それを追求するクリエイターも多くいます。

ここで問題になるのは、「どちらが優れているか」ということではなく、「どちらの優れている面を活用するか」ということです。

最も現代的で現実的な方法は「デジタルの効率を生かしてアナログの味を活用し、見ている人に違和感を与えない」ということです。
ただ、それにはデジタルを駆使する知識・テクニックと味のある手描きの熟練した技術の両方が必要とされます。
この両立こそが唯一の方法であることを大方のデザイナーは気づいていますが、その大半はそれに目を背けうまくやり過ごそうとしています。

デザインという仕事の需要がどんどん減っているのは、こうしたデザイナー自身の怠慢がデザイナーでないクライアントや大衆に気づかれてしまったからではないのかと私は思っています。
クライアントや大衆に納得させられるだけのデジタル力、アナログ力をもってしないとこれからのデザインビジネスはさらに苦しいものとなってゆくでしょう。

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