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小泉達治

京都の街に貢献するデザインのプロ

小泉達治(こいずみたつじ)

有限会社コイズミデザインファクトリー

コラム

デザイン事務所にはまた大きな波が

小泉のデザインに関する考え方

2013年8月6日 / 2018年4月26日更新

様々な工業製品が中国をはじめ海外の安い労働力のもと、どんどんコストダウンをはかり、競争が激化しているのはご承知の通りです。
デザイン界にもついにそういう波が押し寄せています。

最も顕著なのは、カタログなど何百ページもある制作物。
機械的にレイアウトしていけるこういうたぐいの仕事は、どんどん中国などに振り分けられています。
もちろん、いくら機械的にレイアウトできるからといって日本語のわからないところで完璧なものができるわけもなく、様々な問題が起こっていますが、それとて時間が解決してくれる程度の問題。
車やコンピュータなどの精密なものでも組み立てられるようになるのですから、カタログのレイアウトなんて簡単なものです。

そういうことが今後ますますす進んでくることは火を見るより明らかですし、実際上海や北京には日本からデザイン会社が進出している例もあります。

そうなると国内で今までそういう仕事をこなしてきた事務所は一気に仕事がなくなることになります。
そのうちいくつかは当然廃業や倒産ということになりますが、がんばって生き残ろうとするところはそれ以外の仕事をとりに行くことになります。
しかも、その手の仕事はだいたい人数を必要とするのでデザイン事務所としても規模の大きいところが多いはず。

そうすると人数の力や価格でそういうところに仕事を取られる事務所が出てくるので、価格競争がさらに激しくなり、淘汰がすすむこととなります。

デザインの場合、価格競争は必ずデザインの低レベルかを伴いますので、レベルの低い安い仕事を追いかける事務所と、そういう流れに左右されないしっかりした仕事でそれなりのフィーをもらう会社の差がますます激しくなります。

私はこの流れがデザイン事務所の第5の波ではないかと思っています。

1つ目の波は世の中でデザイン事務所というものが一般的にビジネスとして認知された時代。
2つ目は写植や紙焼き、インスタントレタリング、クロマティックなどそれまで手描き一辺倒だった仕事に機械や新しい技術が入り込んだこと。
3つ目は今までで最も大きな波だといえる作業のデジタル化。
4つ目はインターネットによる作業フローの変化やWEBデザインの出現。
そして今回の5つ目が、海外制作によるコストダウンの影響で国内事務所の淘汰がさらにすすむ、
ということです。

海外での制作はもうすでに何年か前からはじまっていますが、ようやく実際にビジネスになってきているようなので、間違いなくこの波はやってくるのです。

さあ、ここで国内の事務所はどうする?
こういう問題はなにも繊維関係や農作物に限ったことではないんです。

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