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小泉達治

京都の街に貢献するデザインのプロ

小泉達治(こいずみたつじ)

有限会社コイズミデザインファクトリー

コラム

デザイナーに正規雇用という考え方が正しいか その2

デザイナーに正規雇用という考え方が正しいか、それは正直なところどちらともいえないというのが私の見解です。
まず、デザイナーが正規雇用の場合と非正規雇用の場合のメリットとデメリットをそれぞれあげてみましょう。

デザイナーが正規雇用の場合

●メリット
1 「解雇」という恐怖感がないので、安心してスキルアップを目指した勉強ができ、
  レベルの高い人材として育つため、雇用側も自社の業務に精通し安定した企画力を持てる。
2 デザイナー側は、長年勤めることで昇級もあり、年齢が上がってからも管理職など
  会社に残る手立てがあるので将来設計ができるため、生活が安定する。
3 その企業の看板を背負って仕事ができるので、自分の実力とは関係無しに
  大きな仕事に携われることがある。
●デメリット
1 自社の業務に特化した仕事ばかりをこなすので、デザイナーとして実力が偏ったものとなる。
2 自社のデザイナー以外に外部のデザイナーと接する機会が乏しいので、刺激を受けることが少なく
  向上心が芽生えない。
3 守られている感覚があるのでスキルアップを目指して努力することを怠る。
4 デザイナー以外の職種の社員が様々なフォローをしてくれるため、自分だけで仕事をこなせなくなる。

デザイナーが非正規雇用の場合

●メリット
1 会社に縛られず、自分のやりたい仕事を求めて身軽に会社を変われる。
2 自分のスキルが高まれば、その分好条件で採用され、自分次第でレベルアップができる。
3 会社にとってはいつも新鮮な人材に入れ替えることができ、業績に応じて人数も調整できる。
4 雇用条件によっては掛け持ちも可能なので、その分高収入が得られ、スキルも上がる。
●デメリット
1 いつ解雇されるかわからないので、スキルアップに本腰になれない。
2 1つのことに精通していないので、経験値が上がらず、結果的に中途半端な実力のデザイナーになる。
3 生活が安定しないので、余裕が無くデザイナーとして良いものを見たり、触れたりする機会が乏しく、
  本質的なデザインの力が備わらない。

概ねこんなところかと思いますが、結局のところどちらの立場であってもメリットとデメリットはお互い背中合わせであって、そのデザイナー本人の資質や努力によってどちらにもなり得るということです。

その上、デザイナーという職種は他の業種に比べて独立するというハードルが非常に低いため、フリーランスなのか、非正規雇用者なのかという境目も曖昧な場合があります。
フリーランスの場合はどちらかというと非正規雇用に近いようにも思いますが、いくら正規雇用であっても事務所自体が2,3名の零細であれば大手の非正規雇用と比べてどちらが安定してるかというのも難しい話です。

結局のところデザイナーの場合、正規雇用がよいか非正規雇用がよいかという問題は「そのデザイナー個人の資質による」としかいえないようです。
自分でどんどん道を突き進んでいくようなタイプであれば正規雇用というのは合っていないように思いますし、逆にじっくり腰を据えて人生設計をするタイプならやはり正規雇用がむいているでしょう。

ただ、デザイナーという職業では正規雇用か非正規雇用課という2つの議論ではなく、そこにフリーランスや事務所をもつ独立型の形態も含めた議論が必要でしょう。

そうなるとデザイナーの場合次の4つに分類されるのかもしれません。
1 正規雇用の企業デザイナー
2 非正規雇用の契約型デザイナー
3 フリーランスの個人デザイナー
4 独立後何人かのデザイナーを雇用し、事務所を形成するデザイナー

この4つでの比較はなかなか難しい問題かと思いますが、一度どこかの機関が様々な統計を取ってくれればおもしろいなと思います。

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