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小泉達治

京都の街に貢献するデザインのプロ

小泉達治(こいずみたつじ)

有限会社コイズミデザインファクトリー

コラム

色の蘊蓄 2 「黒」part2

さらに「黒」について書かせていただきます。

「黒」というのは、ファッションにおいて特別な存在のものということを前回書かせていただきました。
そのことは、日本だけでなく世界的な傾向として現れています。

例えば民族衣装。
気候の寒暖にかかわらず、民族衣装というものはだいたいにおいて赤や朱、黄などの華やかな配色です。
アフリカや東南アジアの原住民、アメリカインディアン、韓国のチョゴリ、日本の着物、スイスやオランダなど欧州のものなど。

そして欧米でも日本でも、「黒」は宗教関係者や礼装など特別なものである場合が一般的でした。

そういう状況の中で、イギリスのパンクやモッズ、欧州各国のアバンギャルド、日本のDCブランドなどが「黒」というものをファッションにおいて、極めて短期間のうちに一般的なものへと変えてしまいました。

これはファッション史の流れの中で、極めて革命的なことではないかと私は思っています。

ただこの傾向は、あまり言われていませんが欧米各国に比べ日本ではさらに顕著に表れています。
前回書かせていただいた車や、ビジネスマンの服装、リクルートスーツ、靴、鞄、バイクなどがそうです。
欧米ではもっと人々が自由に色彩を楽しんでいる状況がありますが、なぜか日本では黒・黒・黒・・・です。コーディネートにおいて失敗の少ない黒を消極的に多用してしまいがちな傾向が顕著です。

おそらく日本人の配色に対する自信のなさが、そういったところに現れているのでしょう。

現在低迷する国内のアパレル業界にとって日本がアジアで、いや世界でもっとファッション大国であると認識されることは大変重要です。そうした世界レベルのファッション大国になるために、国民レベルでもっと自由で自信に満ちあふれた配色センスと勇気を持つことが必要であり、それを様々なものづくりにおいて作り手が認識していかなければいけないかと思います。

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