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小泉達治

京都の街に貢献するデザインのプロ

小泉達治(こいずみたつじ)

有限会社コイズミデザインファクトリー

コラム

デザイナーの男女比率

現在、現役で活躍中のデザイナー(企業に属するデザイナーを含む)の男女比率は果たしてどのくらいでしょうか。
おそらく年齢が高いほど男性の比率が高くなるのは間違いないと思います。これは他の技術職でも同じことかもしれません。女性の場合、結婚、出産という2大イベントを経験する方が多いのでその年齢以降の方ががくんと少なくなってしまいます。

もちろん世間では男女共同参画、男女雇用機会均等法など法整備がすすんでいますが、実際のところなかなか結婚や出産してからもデザイナーであり続けるというケースは少ないようです。

ただ、デザイナーになりたい学生は圧倒的に女性が多く、学校によっては男性1に対して女性9という事例も見られます。
私の息子も現在大学と高校でそれぞれデザインや工芸を学んでいますが、やはり男女比は圧倒的に女性が上回っています。
ところがいざ社会に出てデザイナーになろうとすると、求人では学生の比率のように女性を多く採用するということはなく、男女平等な求人と成りますので、男女それぞれ同じくらいの人数を取ろうとする企業が圧倒的に多くなります。
ですから、学生では女性の数が圧倒的に多いのに、若いデザイナーは男女ほぼ同数程度ということになってしまい、女性がデザイナーになることが男性より難しくなっているように思います。

そのうえ、会社の規約上は結婚や出産をしたからといって退職しなければならないということはなくても、実際のところ時間的な条件や精神的なハードさからデザイナーという職を離れざるを得ないのが実情のようです。

慢性的な長時間労働、精神的重圧、この2つの条件が女性の比率を下げる原因であることは間違いありませんが、デザインという業界はそういうことを改善するどころか、価格競争や短納期対応などでさらに条件が悪化しているように思います。

それによって危惧されることは、女性が生涯の職業としてデザインというものを考えなくなってしまうのではないかということです。
そうなると、夢が叶いせっかくデザイナーに慣れたのに短期間しかその職についていられないという気持ちがどこかにあって、デザインというものを突き詰める向上心が抑制されてしまうかもしれません。
いくら男女平等、機会均等といってもやはり女性らしさとか男性らしさというものがデザインの中には現れてきますで、そういう女性特有の優しさや柔らかさといったデザイン上なくてはならないものが失われていくように思えます。

デザインという職業は一見女性の進出が盛んで、華やかに思われているかもしれませんが、実情は女性にとって厳しいものと成っています。
これから先、デザインという業界がこのことを真剣にとらえ少しでも改善されるように向かっていけるか・・・・。
それはデザイナーの中でわたしたちの世代が考えるべきところなのかもしれません。

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