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船越克真

不登校など非行で悩める親子と共に歩む子育て支援のプロ

船越克真(ふなこしかつまさ)

船越教育相談室

コラム

犯罪者の幸福

反省のしかた

2016年4月21日

当相談室に来られる方の中には,「自分は幸せになってはいけない人間だ」とおっしゃる方がおられます。過去に犯罪をしてしまって,被害者の体や心に大きな傷を負わせてしまった。そんな自分が幸せになったら,被害者に申し訳ない。そうおっしゃいます。たしかに,自分がやったことで他人を傷つけてしまったら,悪いことをしてしまったと罪悪感にさいなまれるでしょう。世の中も,加害者が幸せになっている姿を見たら,「反省しているのか」などといった言葉を浴びせるでしょう。

反省ってなに?


では,「反省」ってなんでしょうか。「悪いことしたなあ」と思い「ごめんなさい」と謝罪することが反省であると言われているように思います。もちろんその通りなんですが,では,「悪いことをした」と本当に思えるためには,自分がやったことを振り返るだけではなく「なぜそんなことをしたのか」について,自分自身の問題,社会の問題を含めて見直さなければなりません。また,本当に謝罪するためには,被害者への償いや迷惑をかけた周りの人との付き合い方などといった,自分が今後どうやって生きていくのかのプランを立てて実行していくことが必要です。そこまでやってはじめて「反省した」といえるのです。

幸せだからこそ反省ができる


反省の道のりの中で,たとえばいい相手に恵まれてお付き合いしたり結婚したり,子どもができたり,職場や地域で認められたりといった,世間一般的な幸せに恵まれることもあるでしょう。それらは,実は,「反省」に不可欠なものなんです。
反省とは,加害者の生活の一部ではなく,人生全部をかけて行うものです。そのいばらの道を,一人で歩むことはたいへんです。加害者のことを理解してくれるよき伴走者がいてくれたら,その「反省」をまっとうすることもできるでしょう。また,職場や地域でみんなと仲良く楽しくやるのは,二度と悪いことをしないためには必要なことです。

加害者を不幸にしても被害者のためにはならない


反省で一番大切なことは,被害者への謝罪です。謝罪は,加害者が反省したことを被害者が受け入れて初めて謝罪したといえます。被害者が加害者の反省を受け入れるためには,「ごめんなさい」という言葉と,あれば被害弁償というお金,そして被害者の心の修復,この3つが必要です。反省が被害者の心の修復を目的とするのですから,その反省を全うするためにも,加害者が幸せになることは被害者のためにもなるといえます。加害者を不幸にしても,被害者のためにはならないのです。

ですので,犯罪者は幸せになってもいい,いやむしろ幸せにならなければならないのです。

犯罪者の幸福


その幸せは,誰からも祝福される,何も背負うものがない,そんな世間一般的な幸せではないかもしれない。後ろ指をさされることもあるだろうし,被害者への謝罪という大きなものを背負う幸せですから。でも,そんな幸せでも,幸せは幸せです。他人の幸せをとやかく言う権利は誰にもありません。本人が幸せを感じればそれが幸せです。
加害者の人たちは,自分の幸せを求めてほしいと思います。

こちらもご覧ください。「反省のしかた」

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