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船越克真

不登校など非行で悩める親子と共に歩む子育て支援のプロ

船越克真(ふなこしかつまさ)

船越教育相談室

コラム

非行・不登校解決へのアプローチ~天秤理論

子育て

2015年4月2日 / 2015年8月30日更新

たとえば,車で道を走っているとします。その道の制限速度は40キロです。ですから40キロまでの速度で走らなければなりません。時間がたっぷりあるときは40キロまでのスピードで走る人でも,急いでいるときはどうでしょうか。やっぱり40キロまでのスピードで走る人もいれば,その時は40キロ以上のスピードを出してしまうかもしれません。その違いはなんでしょうか。

急いでる人の頭の中では,
1 この道は40キロまでで走らなければならない→40キロまでで走ろう
2 40キロ以上で走らなければ間に合わない。→40キロ以上で走ろう
この2つの考えが浮かびます。そしてこれらの考えのどちらをとるか,天秤にかけるのです。そして,1が下がれば,そのまま40キロまでのスピードで走ります。2が下がれば,40キロ以上のスピードを出します。

1が下がった人は問題ないのですが,2のほうが下がってしまった人に二度と速度違反をさせない,つまり1のほうを下げるためにはどうしたらいいのでしょうか。まず考えるのは,1を重くすることです。そのためによくされるのが,罰を与えることです。罰をもらったら,もう二度としないようにしようと思いますよね。それが,法律を守ろうとする気持ちを強くして,1を重くすることができる。これは,反則金や罰金などを払わせることですね。また,法律を守ることの大切さ,制限速度が決まっているのはなぜか,スピード出しすぎの危険などを教えることなどが考えられます。これは,違反者講習などでされていますね。

しかし、反則や罰金を払って,講習を受けたにもかかわらず,またスピード違反をしてしまう人もたくさんいます。そんな人は,法律を守ることとかスピードの危険とか,知らないのでしょうか。考えてみたら,そもそも講習を受ける前,免許をとるときにすでにそんなこと習っていますよね。知らないわけではないんです。でも,やってしまうんです。つまり,1を重くする「だけ」では足りないんですね。

そこで,2を軽くすることを考えましょう。このケースでは,「急いでいる」ことがキーワードになります。急いでいるために,1よりも2のほうが下がってしまったわけです。とすると,「急がなくてもいい」ようにすれば,スピード出す「必要」もないわけですので,当然1が下がります。「急がなくてもいい」ようにするためには,たとえば,一日の仕事や生活を計画的に時間割するとか,出かける用意をする時間を短くする単純化するとか,間に合いそうになければ先方に連絡して待ち合わせ時間を変更してもらうとか,そういったことをすることになるかと思います。

これは,ほかの犯罪や不登校にも言えることです。ものを盗むことをやめさせるには,ものを盗んじゃいけないと言い続けるだけでなく,ものを盗む「必要」をなくすこともしていかなければならない。学校に行くようになるためには,学校に行きなさいだけではなく,学校を休む「必要」をなくすこともしていかなければならない。どっちもしなければ,解決にはならないんです。

悪いことをするな,学校に行け。こんなこと子どもたちはよくわかっています。わかっていてやってるんです。いや,やってしまっているんです。決して1が軽いわけじゃないんです。2が重すぎるんです。2が重すぎるのに1も重くしたら,その天秤は壊れてしまいます。10キロしか量れない天秤に,1に3キロ,2に7キロのせて2が下がったからといって,1にもう5キロのせて8キロにしたら,全部で15キロのせることになって,この天秤は壊れてしまいますね。1のほうを下げたかったら,2のほうの重りを4キロ以上減らすこともしていかなければなりません。

私は,非行や不登校など子どもの直面する問題を,この天秤理論で考えます。1を増やす教育だけでなく,2を減らす教育もしていきます。そうしてはじめて,実のある教育ができると考えています。

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