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コラム

ピアノの上達には欠かせない「脱力」を意識した演奏方法

ピアノを弾く時に重要な「脱力」は、初心者だけではなく、中級者の方でも悩まれることの多いテーマです。ピアノのレッスンでは「脱力はとても大切」と言われることが多いのですが、どのように脱力すればいいのかわからないのではないでしょうか。

今回は、ピアノの上達に欠かせない、脱力できるようになる方法やその重要性も含めてご紹介したいと思います。

上手くピアノを弾くためには「脱力」が重要です

ピアノを上手に演奏するために「脱力」はとても重要な技術です。実際にピアノが上達しないと悩まれている方の原因のひとつに脱力できていないことが関係している場合も多いです。

例えば、鐘を打つ場合、バチをぎゅっと強く握って打ち、そのまま鐘とバチをくっつけていると、鐘は響きませんよね。ですが、バチを軽く握り、腕をバネのように使って打つと鐘は美しく響きます。
ピアノの弦もハンマーで打っているため、打つまでの力をバネのようにはねて打った瞬間に脱力すると音が伸びやかに響かせることができるのです。

ピアノを弾く時に脱力ができていないと、余計な力が入っているので練習を重ねると疲れやすくなります。そして、手や身体が痛みを感じることも。ですが、ピアノの演奏が上手な方は、きちんと脱力できているので、長時間演奏しても疲れにくいのが特徴です。

また、脱力して演奏すると良い響きを得られるだけではなく、音が自分から離れるので、自分の音を客観的に聞くことができます。そうすると、自然な強弱をつけたり、機敏な指の動きが可能になり、表現力豊かに演奏することができます。ミスタッチも少なくなり、すべてのテクニックが簡単にできるようになります。

やろうと思ってもなかなか脱力ができない理由とは

脱力が大事と思っていても、なかなかすぐにできるわけではありません。なぜ力が入ってしまうのかというと精神面が大きく影響しています。

ピアノを始めたうちは「ちゃんと弾くこと」に集中するあまり、緊張してどうしても力がはいってしまうものなのです。脱力ができるようになるためのコツを掴むには時間がかかります。人は慣れていないことをすると、どこかに力が入るものなのです。新しく覚えたフレーズや指くぐりの部分では、慣れるまで脱力するのは難しいものなのです。

ですから、最初はミスをしないことを意識するのではなく、ミスしてもいいから楽しむくらいの気持ちで練習してください。

また、演奏中に力が入っている方は実は演奏する前から力んでしまっていることが往々にしてあります。そんな時は、曲を弾き始める前に深く深呼吸して心を落ち着かせ、脱力を意識してから弾き始めるといいですよ。

ピアノ演奏の脱力をマスターする練習方法とは

ピアノを演奏する時に脱力すると言っても、どのような状態がよいかわからないですよね。
例えば、ボールを投げるときにふわっと投げた後の感じです。または、直球を投げた後ではなく、バスケットゴールにボールを投げ入れた後の浮遊感に近いかもしれません。その時は全身の力が抜けていますよね。

では、ピアノの場合どのようにするかというと、まず椅子に腰を掛け、股関節を開いて座ります。尾骨のとがったところを椅子にあて、自由に前後に動けるようにしましょう。そして、身体を少し揺すって肩の力が抜けるように意識します。膝はつけずに自由にしておきます。姿勢は伸ばして最後に腕の力を抜いたまま鍵盤の上に手を置きます。

その次に手首の脱力です。鍵盤の上に手を置いた後、肘から先を大きく上げて重力に従って腕を下ろすと大きな音がでます。この感覚を維持したまま、少しずつ動きを小さくすると、驚くくらい小さい力で同じ大きさの音を出すことができるようになります。こうすると指で弾くのではなく腕の重みを使ってピアノを弾くことができるようになります。

いきなりこのような脱力ができるようになるわけではありませんが、最初はゆっくりのテンポで反復し、慣れてきたらスピードを上げていきましょう。繰り返すうちに手首の痛みなどが少しでも軽くなったら手首の脱力ができてきている証拠です。

この感覚が身につけば、常にピアノを弾く時に脱力できるようになります。
ですが、少しでも気を抜くと戻る場合もあります。特に手首の痛みが現れたら、もう一度脱力できているか見直しましょう。

また、脱力を意識しすぎると小さな音しかでないことがあります。それは指の筋肉や関節がまだ十分に鍛えられていないから。指の力はピアノを弾いていくと自然についてくるので、とにかく毎日ピアノを練習してください。日々練習していると音も徐々に大きくなっていきます。

脱力がうまくできていない時は、
・ピアノを弾いていると肩が凝ってしまう時
・1曲弾き終わったら手首が痛くなる時
・鍵盤を叩く際に指が大きく上がる時
・オクターブを弾くと手首の負担を感じる時
・フォルテを力任せに弾いている気がする時
・三度の重音がキレイに弾けていない時
などです。こういう時は再度脱力の練習法を行ってください。

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