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新海みどり

心も身体も軽くするレッスンのプロ

新海みどり(しんかいみどり)

アレクサンダー・アライアンス・ジャパン京都校

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コラム

「できる」 or 「できない」を超えて 



アレクサンダー・テクニーク教師を養成するわたしの学校では、「自分の使い方」―創始者のF.M.アレクサンダーのことばではuse of the self―が変容していくプロセスにおいて、トレーニング生が自身の抱える課題を見つけて表現することを大切にしています。課題は何か?ということにまず気づくことはとても大切です。

あるとき、こんな課題が出てきたことがあります。

―片づけができない。 片づけたいし、片づけなきゃと思っているけどできない。

「片づけることができない」という課題。これに対してわたしは「片づけることができる」から大丈夫、あるいは「できないからダメ」というふうにとらえることをやめたいのです。
「片づけることができるからOK/できないからダメ」という考えはとても普通に、当たり前のように思い浮かびやすいものです。アレクサンダー・テクニーク的に言うと、習慣的な発想といえるかもしれません。

わたしは「片づける」という行為に「どれだけ力を使っているどうか」に気づけるといい、と思っています。
「できる私=OK/できない私=ダメ」という図式を超えて、自分がどれだけの力をそれに使っているだろうか?という気づきが生まれると、少し違う観点で自分や自分のしていることを見始めます。

細かいようですが、例えばお茶碗一つを持ち上げて洗うのに必要な力はどれくらいでしょう。何十キロもある重たいバーベルを持ち上げるのに必要な力と同じだけの力、とは誰も思わないでしょう。でも肩から首のあたりをぎゅっと縮めたまま(そこには過分な筋肉緊張が生じています)、いくつもの食器を洗い続けている、ということはあるのです。

楽にできる、楽にするということだってある。

これはわたしがトレーニング生や、レッスンしている生徒さんに伝えたいと思うことの一つです。
レッスンしていると、「わたしたちってなんて真面目で頑張りやさんなんだろう!」と思うことが度々です。どの人も、どの人の身体も一生懸命です。たくさんの力を使って頑張っていることが当然で、むしろ当たり前の身体感覚なので、「楽だ」という感覚自体を知らない、ということも多々あります。

アレクサンダー・テクニークのレッスンで、余分な緊張をやめた状態を経験し、それに比べると「いつもの自分のやり方だと余分な力を使っているんだな」と認識する。これくらいの力でもできるし、したいことをすることは可能だと知る。それはわたしたちの生活の質を変えるし、人生を変える何かにはなるのではないかと思うのです。

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