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吉野悟

コンセプトハウス造りのプロ

吉野悟(よしのさとる)

アーバンホーム株式会社

コラム

新築に住むとシックハウス症候群になりやすい理由

自然素材の家

2018年1月23日

憧れのマイホーム。間取りやデザインなど、理想の家づくりに大きな夢が膨らんでいるのではないでしょうか。

しかしその反面、土地選びや資金計画など初めてのことでさまざまな不安も同時に抱えていると思います。

その中でも、家族の健康を脅かすことになりうるものとして、シックハウス症候群というものがあることをご存知でしょうか。

今回は初めてのマイホームで注意すべき点のひとつとして挙げられるシックハウス症候群について詳しくご紹介します。

そもそもシックハウス症候群とは?

シックハウス症候群とは、新居で起こる倦怠感、頭痛、めまい、のどの痛みといった主に呼吸器系疾患などの症状が現れる健康障害の総称です。

元々は1980年代に欧米諸国で社会問題となった、ビルの中にいる人々が同時期に身体の不調を訴える減少であるシックビル症候群に端を発しています。このシックビル症候群とは、省エネルギーを意識するばかりに空調システムの運転を抑制してしまい、換気が不十分となったことで室内の空気が汚染されてしまったことが主な原因といわれています。

日本では、ビル管理に関する法律であるビル管理法が整っていたため、シックビル症候群が大きな問題となることはありませんでした。

しかし、そうした法律のない一般の新築住宅において、同様の症状が多く発生したことから、シックビルではなくシックハウス症候群として広まっていきました。

なぜ新築住宅でシックハウス症候群になりやすいのか?

ではなぜ、住宅の中でも新築住宅でシックハウス症候群が起こりやすいのでしょう。それは、空気汚染に原因があります。
住宅内で空気汚染が起こる理由はさまざまですが、以前は石油ストーブや石油ファンヒーターといった開放型暖房器具と呼ばれるものから発生する窒素酸化物、そしてダニやカビなどのアレルゲンによるものから空気汚染が起こっていました。

そのため「新築だから」「中古だから」といったことは関係なく、そこで使われる暖房器具や定期的な換気、掃除の有無によって空気汚染が発生していました。

しかし最近は、新築やリフォーム、リノベーションされた住居に入居した人から、先述したような倦怠感、頭痛といったような症状が多く報告されるようになりました。これは、そこで使用されている建材や家具にその原因があります。

新築の家で空気汚染が起こる原因、それは建物の建設や家具製造に使われる接着剤や塗料に含まれるホルムアルデヒドやアセトアルデヒド。建材や家具の原料となる木材を昆虫、シロアリといった害虫の食害から守る防虫剤や防アリ剤に含まれるクロルピリホス、ダイアジノンなどから発生する、揮発性有機化合物(Volatile Organic Compounds)です。

これらの化学物質が空気汚染を起こし、それを吸い込んでしまうことで、さまざまな健康被害を起こすのです。

また新築の家で空気汚染が起こる原因は、家の高断熱・高気密化が進んでいること、また核家族化や共働き世帯の増加により、日中に窓を開け換気をすることが少なくなったことも、室内の空気汚染をさらに早める原因になっています。

これらのことが重なったことにより、新築住宅でシックハウス症候群が起こりやすくなっていると言えるでしょう。

新築住宅でもシックハウス症候群を起こさないための対策とは?

新築住宅であっても、シックハウス症候群を起こさない、もしくは症状を軽減させる対策は大きく2つあります。

その一つが換気です。住宅の性能が上がり高断熱・高気密化が進んだこともあり、国は平成15年7月にキッチンやバスルーム、トイレ、洗面所などの強制換気に加えて、新築住宅を建築する際には、24時間換気システムの導入を義務化する法改正を行いました。

この法改正により、新築住宅はすべての部屋に24時間換気システムが設置されるようになりましたが、電気代の節約や夏場や冬場などエアコンの効果をより高くするために、このシステムを閉じてしまいがちです。

しかし、基本的にエアコンは、室内の空気を循環させるだけで外気を室内に取り入れることはできません。つまり24時間換気システムを設置したからといって、換気がしっかり行われるとは限らないということです。

シックハウス症候群を防ぐためには、24時間換気システムをしっかりと稼働させることはもちろん、定期的に窓を開けること、特に入居してから3カ月の間は1時間に1回は窓を開けて換気することをおすすめします。

そしてもう一つの対策は、ホルムアルデヒドを使用していない接着剤など、化学物質の使用を極力おさえた住宅を選ぶことです。

アーバンホームでは、ホルムアルデヒドの発散レベルをJIS、JASもしくは国土交通大臣認定によって星の数で等級分けされた中で最高ランクのF☆☆☆☆(Fフォースター)製品を使用しています。

シックハウス症候群対策は、換気、窓開けといった住人自身の対策、そしてホルムアルデヒド対策を施した製品を使用している住宅を選ぶ、これら2つを実践することが大切です。

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