
コラム
飲食店の感染防止対策認証店制度と補助金【熊本県】
2021年7月30日 公開 / 2021年8月6日更新
このコラムでは熊本県内の飲食店での感染防止対策を強化し、継続して感染拡大を抑え込むために設けられた「熊本県感染防止対策認証店制度」と関連する補助金制度について、その概要をまとめています。(2021年7月30日現在)
1 目的と対象
熊本県内の飲食店です。「安心して会食・飲食できる環境づくり」をすることを目的に、感染対策の認定基準に該当する飲食店に対し、熊本県が認証するものです。すでに2000件以上の申請があり、約1200店舗が認証されています。
2 どんなお店が認証されるのか
認証基準チェックシートにある事項について、すべての基準を満たしていることが条件です。大きなくくりでは、
- 座席間隔の確保(アクリル板等の設置)
- 手指消毒の徹底
- 食事中以外のマスク着用の推奨
- 換気の徹底
の4項目が柱となり、チェック事項としては全部で38項目あります。
認証店となるにはこれらの基準をクリアすることが要件ですが、感染リスクを最小限に抑えるため、引き続き実行することが何より大切です。
3 認証までの手順
認証店として認めてもらうには、オンラインまたは郵送にて申請を行います。申請後、アドバイザーの方がお店を訪問し、基準を満たすよう必要なアドバイスがされ、改善するところがなければ、晴れて認証ステッカーが交付されます。
4 認証されるとどうなるか
認証店としてホームページへの掲載、いろいろな媒体での紹介がされます。何よりお客さんが安心して利用できるお店であるといえるでしょう。また、対策のための経費につき補助金の申請ができるようになります。
5 補助金制度について
認証店となったお店は、補助金制度を活用できます。
・補助率
補助率は経費(税抜)の9割です。
なお補助金額の上限は、
- 衛生管理設備導入等 50万円
- 換気設備 100万円
となっています。
・対象経費
「衛生管理設備導入等50万円」の対象として挙げられているものは以下ような機器等です。
パーテーション、アクリル板、アルコール消毒液、非接触型体温計、マスク、換気設備、エアコン(換気機能があるものに限る)、空気清浄機(HEPAフィルター付きのものに限る)、CO2濃度測定器など
「換気設備100万円」の対象については、アドバイザーから換気設備の改修が必要と判断されて設置したものに限ります。でもお店独自の判断で現地調査前に工事した換気設備については、「衛生管理設備導入等50万円」の方で手当てが可能です。
なお、新型コロナウイルス感染症の拡大防止に有効なものかどうか、認証店として必要な対策となるかどうか、また補助金申請の対象となるかどうかわからないときには、導入前に事務局に問い合わせましょう。
・申請回数
申請は認証店舗1店舗につき1回だけで、小分けに何度も申請することができません。なので一度にまとめて申請することになります。複数のお店を経営している方は、認証店ごとに補助金申請が必要です。
・補助対象期間
令和3年5月14日から令和4年2月28日までに支出が完了したものが対象です。
・申請期限と手続
令和4年2月28日まで郵送必着
以上のとおり、感染対策をおこなっている飲食店として基準に沿った取り組みが求められています。
参考URL:
熊本県感染防止対策認証店制度/補助金制度ホームページ
熊本県行政書士会会員
古閑公士行政書士事務所
事務所ホームページはこちらです
TEL:090-4587-5408
★テレビ会議システムを利用した遠隔でのご相談も可能です。
関連するコラム
- 【補助金】 小規模事業者持続化補助金(一般型)が公募中 2020-03-11
- 【キャッシュレス決済】 キャッシュレス決済の導入はお済みですか? 2020-02-12
- 【小規模事業者持続化補助金】「一般型」と「コロナ特別対応型」の違い 2020-04-13
- 【補助金】 消毒液とマスクも対象~持続化補助金に「事業再開枠」 2020-05-23
- 【補助金】 小規模事業者持続化補助金の申請の流れ 2021-07-22
カテゴリから記事を探す
古閑公士プロへの
お問い合わせ
マイベストプロを見た
と言うとスムーズです
勧誘を目的とした営業行為の上記電話番号によるお問合せはお断りしております。