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コラム

モルタル壁に最適な塗装と塗料について

2021年3月10日

テーマ:モルタル壁劣化・補修方法最適塗装

コラムカテゴリ:住宅・建物

コラムキーワード: 屋根塗装外壁塗装DIY

熊本でまだまだ多く見受けられるモルタル壁の住宅、そのモルタル壁の再塗装を行うときどんな塗料を選択しどんな塗装をすると良いのでしょうか?
モルタル壁の」最適な塗装を行うには、まずモルタル壁の構造を知り、その劣化の仕方にあった下地処理を行い、そして劣化を防ぐ塗料を選択しなければなりません。
それでは、まずモルタル壁の構造から見ていきましょう。


     モルタル壁の家

モルタル壁の構造






モルタル壁の構造・・・塗り厚は、15mm~25mm
①モルタル壁の構造・・・住宅のモルタル壁は、一般的に柱・間 柱の上にフェルトと呼ばれる防水紙を貼り、 その上に金属製のラス金網を貼った下地に、 現場調合したモルタルを、左官がコテで仕上 げた壁です。
そのモルタル壁の厚みは、防火地区で20mm以上、準防火地区・無指定で15mm以上です。
あまり厚塗りすると剥離する恐れがありますので、最大25mm以下が基準です。
一般的に1度の塗り厚は、7mm以下を原則としていますので、2回塗り15mm程度が多いと思われます。
15mm以下の場合は、モルタルの塗り厚不足となります。
 

モルタル壁の劣化の仕方も基材の劣化と塗装の劣化の2種類に分けられますのでそれぞれの劣化についてご説明します。

モルタル壁基材の劣化


モルタル壁基材の劣化は、モルタル壁そのものに起因した劣化現象です。

①欠損・・・・モルタル壁の一部が欠けている状態


②ひび割れ・・モルタルに我が生じている状態で、クラックまたは亀裂とも言います。



③浮き・・・・モルタルと下地の間または、モルタル層の内部に隙間が生じた状態



④さび・・・・ラス金網やステープル金属が腐食してさびが出た状態



モルタル壁仕上げ塗料の劣化


モルタル壁仕上げ塗料の劣化は、モルタル壁の保護装飾を目的に塗装されている仕上げ塗料材そのものの、経過年数などによル劣化です。

①汚れ・・・・大気汚染物質や手垢、カビ・藻などの繁殖している状態



②光沢度低下・つや有り塗料材の光沢が低下した状態



③割れ・・・・塗膜に裂け目ができる現象。モルタルのひび割れに起因するものとは分けられる。



④ふくれ・・・・塗膜が、空気や水分などを含んで塗膜の内部が盛り上がる現象



⑤変退色・・・・塗装表面の色が変色又は、退色した状態



⑥チョーキング・塗膜表面が劣化し、触るとチョークの粉みたいなものが手につく状態。白亜化
        とも言います。



⑦はがれ・・・・塗膜が付着力を失いモルタルから剥がれた状態。



⑧藻・カビ・・・北側の壁面や、湿気が多い壁面に藻やカビが繁殖した状態



モルタル壁塗り替えの場合


モルタル壁自体に防水性はありません。新築時に防水性のある塗料で塗装されていたり、全く防水性のない塗料で塗装されていたり一軒一軒違いますので、目安として約10年目位に塗装を考えた方が良いでしょう。
モルタル壁面の劣化・塗料の劣化が著しくならないうちに一度外壁塗装の劣化診断をしてみると良いでしょう。
再塗装以後も上記の劣化の仕方に注意し何か異常があれば早めにそれ以外は約10年をめどに外壁塗装の劣化診断をしてもらうと良いでしょう。



モルタル壁の下地処理


モルタル壁の下地処理は、モルタル壁劣化の仕方でご説明した、基材の劣化・塗装の劣化に沿ってそれぞれの下地処理をしなければなりません。

基材の劣化の下地処理

①欠損・・・・欠損部分の補修は、樹脂系モルタルで補修します。




②ひび割れ・・基本的に0.5mm以下のひび割れは、プライマー処理後ノンブリード型シーリング 
       で処理します。
       0.5mm以上のひび割れは、下地まで達している恐れがありますの
       でUカット後プライマー処理・ノンブリード型シーリング・その後樹脂モルタル処
       理します。又は、シーリング処理後、特殊ウレタンパテ等でで補修することもあ
       ります。
       ヘアークラック等の微細なひび割れは、塗料の下地処理材の微弾性フィラー等で
       処理します。




③浮き・・・部分的な浮きは、ドリルでモルタルせん孔後ステンレスビスで止めます。
      浮き部分が大きい場合は、浮き部分撤去後下地調整し左官工事により樹脂モルタル
      で改修します。




④サビ・・・サビが出ている場所を中心にモルタルをカットし、ラス等の改修必要があればさび
      止めを入れ樹脂モルタル補修します。





モルタル壁仕上げ塗料の劣化の下地処理


①汚れ・・・高圧洗浄機でしっかり汚れを落とします。



②光沢度低下・高圧洗浄でしっかり汚れを落とします。

③割れ・・・高圧洗浄でしっかり落とし、落としきれない物は、スクレイパー・ワイヤーブラシ等
      でこすり落とし、段差等が生じた場合は、樹脂モルタル・フィラー等で調整します。




④ふくれ・・スクレイパー・ワイヤーブラシ等でこすり落とし、下地の状態を確かめ浸透性シーラー
      樹脂モルタル・フィラー等で補修します。

⑤変退色・・塗装面の状態を確認し、塗装面の劣化状態にあったシーラーを使用します。

⑥チョ−キング・高圧洗浄でしっかり落とし、落としきれない場合は、塗料用シンナーで拭き取り
      ます。塗装面の劣化状態にあったシーラーを使用します。

⑦はがれ・・ハガレが生じている場合は、スクレイパー・ワイヤーブラシ等でこすり落とし、下地
      の状態に合わせたシーラー処理後、樹脂モルタル・フィラー等で補修します。

⑧藻・カビ・藻・カビ等は、モルタル内部に根を伸ばすわけではありませんので高圧洗浄でしっ
      かり落とします。多くのカビ・藻が発生している場所では、防藻防カビ性能が高い
      シーラー処理と防藻防カビ性能が高い上塗り材の使用と防藻防カビ添加剤で対処
      ます。

壁面洗浄について


壁面洗浄につきましては、高圧洗浄機のターボファンにより洗浄いたします。
植物性バイオ洗浄剤による洗浄もございますが、あまりにもひどい藻・カビ以外は当社は使用を控えさせてもらっています。
本来藻・カビは、表面に繁殖するもので内部に根を張りませんので、高圧洗浄で除去できます。
環境配慮型植物性バイオ洗浄剤と言っても環境に無害ではありません。
バイオ洗浄剤・石けん・中性洗剤でも活性剤が含まれています。
石けん・中性洗剤等は、排水口から排水され下水で処理されますが、外壁洗浄時は、
直接土中に吸収されます。人体・環境への影響は少ないと言われていますが、庭に植物や菜園、花壇がある場合は、影響がないとは言い切れません。
当社は、どうしてもバイオ洗浄が必要と判断したときのみ、お客様とご相談の上、バイオ洗浄を使用いたします。
モルタル壁に適した塗料

モルタル壁に適した塗料を選ぶ場合は、


①基材状態・・・前記したモルタル壁基材の劣化状態を考慮する。

②塗膜状態・・・前記したモルタル壁仕上げ塗料の劣化状況を考慮する。

③立地条件・・・振動が多い幹線道路沿い・住宅地・沿岸部など建物の立地条件を考慮する。

④塗料の種類・・今まで使われた塗料が何であるかを考慮する。

⑤建物の構造・・建てた時期・平屋・2階建て・増築の有り無し・吹き抜けの有り無しなど建物
        の構造を考慮する。

上記の立地条件や建物の構造・以前の塗装の使用材料などを考慮し、建物基材の劣化状態と建物仕上げ塗料の劣化状態に合った塗料および工法を選定しなければなりません。
そして、上記のモルタル壁の基材の状況や塗膜の劣化状況に応じた適切な下地処理を確実に行う必要があります。

上記の建物条件を考慮した上で、比較的壁面状態が良い場合は、塗料の選択肢も広がります。

上記壁面劣化状態が悪い場合などは、下地処理をしっかり行った上で、劣化状況に合った塗料の選択が重要となります。


この記事を書いたプロ

藤本京介

建築塗装のプロ

藤本京介(有限会社フジモト創社)

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