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日常生活に潜む事故を補償!火災保険の特約について

2021年6月8日

テーマ:火災保険

コラムカテゴリ:お金・保険

火災保険は、自然災害や事故などで建物や家財が被った損害をカバーする保険です。火災保険には費用保険金など色々な特約があることはこれまでお伝えした通りですが、自然災害や事故などよりも起こる確率の高い“日常生活上の事故”もカバーしてくれる特約があることをご存知でしょうか。

今回は、日常生活に潜む事故のリスクにも備えた火災保険の特約3つについて解説します。

個人賠償責任危険補償特約

この保険は、建物の所有・使用・管理を原因として起こった不慮の事故や、日常生活の中で起こった不慮の事故によって、本人または家族が損害賠償責任を負った場合に、支払われる保険金です。保険金は、賠償費用について支払限度額を上限に支払われます。

不慮・偶然の事故による損害賠償とは、例えば「マンションに住んでいて洗濯機が壊れてしまい、水漏れが起きて階下の住人の家財に損害を与えた」とか「ベランダから子どもが物を落としてしまい、それが通行人にあたってケガをさせてしまった」など。

自分の不注意や小さな子どもによる事故などで相手に損害を与えた際、その賠償費用について保険金が支払われます。

自転車事故も補償される!

個人賠償責任危険補償特約では、先述した「自分の不注意や小さな子どもによる事故などで相手に損害を与えた場合」など、建物には関係ない日常生活上の事故も補償されます。自転車事故も補償対象となることも是非覚えておきましょう。

自転車事故の場合は、自分の過失によって相手に重度の損害を与えてしまい、高額な損害賠償請求を受けた例があります。具体的には、自転車に乗った高校生と自転車に乗った成人男性が衝突し、成人男性に重い言語障害が残った事例があります。この事故で、男子高校生には1億円近い損害賠償が発生しました。

自転車は免許がないので、子どもからお年寄りまで気軽に乗ることができます。よってその分事故のリスクが高く、誰もが加害者なり得るのです。しかも、損害賠償額も高額になりかねません。

通勤・通学で自転車に乗る家族がいる家庭は、個人賠償責任危険補償特約を付帯しておくと安心ですね。

日常生活における事故とは

裁判に発展したような事故だけでなく、日常生活上の身近な事故にも個人賠償責任危険補償特約は適用されます。

例えば「子どもが親戚の家のテレビをおもちゃで割ってしまった」とか「キャッチボールをしていて、近所の家の窓を割ってしまった」など。さらに「飼い犬が通行人を咬んでケガをさせた」、「雑貨屋で食器を割ってしまった」という場合にも、保険金が支払われます。

ただし、保険金が支払われないケースもあります。それは主に以下の場合です。

・業務上に生じた事故
・他人からの預かり者・借り物を壊した場合(ただしこれについては専用の保険あり)
・店舗や事務所など住居以外の建物を原因とした事故

また、個人賠償責任危険補償特約の被保険者の範囲は広く、本人だけでなく家族もカバーされます。一般的な対象範囲は以下です。

・被保険者(本人)
・被保険者の配偶者
・被保険者の同居の親族
・被保険者の配偶者の別居の未婚の子

さらに注意しておきたいのは、個人賠償責任危険補償特約は、知らないうちに加入していることも少なくないということです。多くの場合が、自動車保険や自転車保険において特約として付帯されています。火災保険において個人賠償責任危険補償特約の加入を考えているひとは、他の保険で既に加入していないか、確認しましょう。

外出時の家財を補償する携行品損害補償特約

外出時の家財(携行品)とは、例えばカメラやバッグ、財布、衣類などが挙げられます。携行品損害補償特約では、外出時に持ちだしたこれら携行品が、不慮・偶然の事故によって損害を被った場合に保険金が支払われます。

例えば、「旅先でカメラを誤って落として壊した」とか「スリにあってカメラを盗られた」など。身の回りの物を対象としている保険ですが、スマホやパソコン、クレカ、メガネ、自転車などは対象外となる場合が多く、加入する保険会社によく確認しましょう。

海外では特に、日本人観光客などはスリ被害に遭いやすいと言われています。仕事・趣味で海外によく行く人は、携行品損害補償特約を付帯しておくと安心です。

預かり者の損害を補償する受託物賠償責任危険補償特約

この保険では、他人から預かった物に損害を与え、損害賠償責任を負った場合に支払われる保険金です。

また「他人」とは、レンタル業者も含まれます。例えば「レンタルしたスノボ一式を壊した」という場合も対象となります。最近では、衣類や雑貨などのレンタルも盛んになってきているので、レンタル業者をよく利用する人にはおすすめの保険です。

ただしこの保険の対象も、保険会社によって異なっています。スマホ・パソコン・メガネ・自転車は対象外となる場合が多く、ペットなどの動物も含まれません。また、サビやカビによる損害や地震・噴火・津波によって生じた損害も対象外となる場合が多いようです。原則的に、預かった本人またはその家族の不注意で生じた損害となることを覚えておきましょう。

この記事を書いたプロ

堀田紗江

低コスト住宅リフォームアドバイスのプロ

堀田紗江(株式会社ひまわり)

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