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一番ヶ瀬正明

小規模事業者・中小企業の広告コンサルティングのプロ

一番ヶ瀬正明(いちばかせまさあき) / 広告コンサルタント

有限会社ディーナ

コラム

市場調査を始めるためには?市場調査の種類と手順を徹底解説!

2021年12月13日 公開 / 2022年2月15日更新

テーマ:マーケティング

コラムカテゴリ:ビジネス

コラムキーワード: 広告 マーケティング



新規事業を始めたい、コロナ禍の対策として事業内容を一新していきたい、顧客の反応が分からない、などの理由から「市場調査」を検討している担当者の方も多いと思います。

ですが、いざ市場調査となると何から始めたら良いかピンとこないこともあるかなと思います。

今回の記事では、市場調査について理解ができ、何から始めるべきかどんな方法があるかについて5分ほどで読み切れるようにバッチリまとめました。

市場調査を実行する際の参考にしていただけたら幸いです。


市場調査とは?


そもそも市場調査とは名前だけは聞いたことはあるが、何をするものなのかを分かっていないという方もいると思います。

市場調査とは、簡単にいうと「企業がマーケティングを企画するうえで必要となる情報をデータをインタビュー、アンケートといった手法で集める活動」になります。

様々な手法の調査を参考に、マーケティング戦略・商品の開発や改良などを進めていきます。

現状多くの企業がインタビューなどを実施していますが、その活動の根拠や指針に役立てられている活動こそが「市場調査」なのです。

近年、安価に始められる調査のサービスも広まっており、大企業だけではなく、中小企業でも市場調査の実施を開始しています。


市場調査を行うメリットとは?


市場調査を行うメリットは「アイディアの発想」と「アイディアの検証」ができることです。

市場調査のメリット①「アイディアの発想」

新しくサービスを考えたり、新規事業を立ち上げるときのアイディア発想を行ったりするときに市場調査は大きく役に立ちます。新規事業に対してユーザーがどのような評価をするのかを事前に把握することができるのです。市場調査によって得られたデータを根拠にすることでより具体的なアイディアを発案することが可能となります。

市場調査のメリット②「アイディアの検証」

サービスを立ち上げる時だけではなく、実際に運用しているサービスが正しくお客様に求められる物になっているかどうかを検証する際にも市場調査は非常に役に立ちます。市場調査によって得られたデータやユーザーの声を元に現行サービスの強化すべき部分、継続する部分と見直すべき部分について改めて認識することが可能となります。


市場調査の種類


市場調査の種類は大きく、定量調査と定性調査に分けられます。

定量調査は「大人数向けにざっくりとしたデータ分析を行う調査」です。数値で分析したい場合や男女別・年齢層別など、分けて比較したい場合に役立ちます。

定性調査は「少人数を対象とした数値ではない細かい情報を獲得する調査」となります。例えば「なぜその商品を買おうと思ったのか?」などユーザーの心理的な情報を把握したい場合に役立ちます。

定量調査よりも定性調査の方が仮説の立案や新規事業のアイディア出しの根拠としては有益なデータが獲得できます。

それぞれの調査方法についても細かく分類されますので、代表する手法を紹介していきます。

定量調査の種類

定量調査の種類をご説明します。
調査方法によっては一度に何万件のアンケート結果が回収できるといった特長があります。

・ネットリサーチ
インターネットを活用したアンケートで、調査対象の募集から調査結果の集計までの一連の流れをすべてインターネットにて完結可能なことが特徴です。比較的安易に行うことができ、かつ安価なため、多くの企業がまず最初に取り組む市場調査になっています。

・会場調査
ネットリサーチと対照的に会場に人を集めて調査を行うものです。実際に製品を触って体験してもらえるため、より細かいデータを集めることや、実体験をもとにした評価を受けることが可能となっております。

・郵送調査
紙のアンケートを所定の住所へ郵送し、そのアンケートを回答、返送をしてもらうことでデータを集める手法です。他の調査方法と異なり、病院や学校を始めとする公共機関などの集客のしにくいターゲットに対して住所さえ知っていれば依頼ができることが特徴です。

・ホームユーテスト
製品を長期間使用してもらった結果を聞く目的、実際の製品をターゲットに送り、所定の期間結果を確認してその結果をおしえてもらう調査方法になります。


定性調査の種類

・デプスインタビュー
インタビュアーと一対一で行う調査です。一人に対して質問することができるため、より深掘りができ、詳細な情報を集めることが可能になります。

・グループインタビュー
4~6名の調査参加者を集めて行うインタビューです。一つの製品について多角的な意見を求める場合などに使用されることが多いです。

・訪問視察調査
モニタリングとも呼ばれる調査で、ある場面で対象がどのような行動を起こすのかを観察する調査です。インタビューとは異なり、生活様式が調査内容として入ってくることが特徴的です。

・ミステリーショッパー
店舗に対して、匿名の調査員が訪問し、店舗に気づかれないようにサービスを受け、その内容を報告する調査です。従業員のサービス評価や、印象について調査ができ、サービス改善につながります。

・オンラインインタビュー
デプスインタビューやグループインタビューを対面ではなく、オンラインで行う調査です。コロナウィルスの影響もあり、近年脚光を浴びている調査方法になります。


市場調査の始め方 〜5つのステップで簡単にスタート〜


ここでは市場調査の始め方を5つのステップに分けて解説します。

STEP1 →調査の目的を決める

まずは調査の目的を明確にしましょう。なんのために必要なのか、どの情報を引き出せられれば成功なのかを決めましょう。このタイミングで具体的な調査方法も選ぶようにしましょう。

STEP2 →質問内容を決める

次に何を質問するのかを決めましょう。アンケートであれば選びやすいものを、インタビューであれば言語化しやすいものを作成しましょう。質問の関連性を持たせることも重要になります。この際にどの回答が多くなるかという予測もあらかじめ立てておくことをお勧めします。予測を立てることにより分析に役立てることができます。

STEP3 →調査対象を集客する

調査を行うときに欠かせないことが調査対象集めです。声が掛けられる方がすぐ身近にいるようであれば大丈夫ですが、そうでない場合は業者に依頼することも検討しましょう。当日参加がされないことやアンケート回答が来ないことがよそくされるので、必要な対象人数以上に余分に集客をすることを心がけましょう。

STEP4 →調査の実施

ここまで来てようやく調査の実施です。会場の案内、また、開始時間の案内がスムーズにできているか確認をしましょう。インタビューの場合は内容を緊張せずに質問をしていきましょう。事前にリハーサルを行っているとなおよしです。

STEP5 →調査結果の分析

調査が完了すれば分析になります。データをただ眺めているだけですと、情報はうまくまとまりません。
「求めたかった結果が出たか?」「(結果が予測と異なる場合)なぜそうなったのか?」を洗い出すようにしましょう。


まとめ

市場調査は課題に対して定量調査か定性調査か判断することが重要です。
また様々な種類がありますので、調査目的に合った方法を選ぶことも大切です。
ぜひ市場調査を行い自社の成長に役立ててみてください。

具体的な調査方法がわからない、調査後のデータについてどのように扱うか不安だ、、
という場合は有限会社ディーナにお気兼ね無くご相談ください。

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