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岡部早苗

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コラム

玄関にスロープを設置する際の費用目安と注意点

バリアフリー住宅

2016年11月12日 / 2017年8月7日更新

家と外をつなぐ玄関を段差の少ない空間にすることで、高齢の方々にとって外出がスムーズになります。またサポートする人の負担も軽減できます。

スロープを設置するときの注意点。適した勾配とは?

スロープの勾配は、見た目には緩やかであっても、実際に歩いたり、車イスを押してあがったりすると意外に勾配がきつい場合があります。

門扉などから玄関までのスロープなどは、車椅子の利用を想定するのであれば幅100センチ、スロープの距離が長い場合は9~10メートルごとに踊り場を設けます。
スロープをU字型にするなど、踊り場を作る際は、幅140センチほどの水平なスペースを設ける必要があります。スロープの上り始めと上り終わりにも、水平なスペースは必要です。

スロープの勾配は、基本の角度は約5度、1/12勾配で、電動車イスでの自走、介護の方がサポートする際も楽に行える角度と言われています。
理想のスロープの長さは、約30センチの段差に勾配1/12のスロープを設ける際、段差の約12倍、30センチ×12=360センチの長さのスロープとなります。

勾配が1/16(約3.6度)であれば、車イスの自走がほぼ可能です。公共施設などは1/16勾配をすすめています。スロープが3メートル以上の場合は手すりをつける方が良いでしょう。段差が約30センチで1/16勾配のスロープを設ける際は、段差の約16倍、30センチ×16=480センチの長さのスロープとなります。ただし、16センチ以下の段差であれば1/8の勾配でよいとされています。(16×8=48センチ)
(参照:「高知県ひとにやさしいまちづくり条例」)

実際には、一般的な住宅の床の高さは60センチありますから、7メートルから10メートルものスロープが必要となり、敷地に余裕があるか、設計段階でのかなりの工夫が必要です。

スロープを設置するとき、費用はどれくらいかかる?

歩行用のスロープを設置するためにかかる費用は、5メートルの長さ(巾1メートル)でおおよその目安で10万円と言われています。車椅子用のスロープの場合は、緩い勾配で、歩行用より長さが必要となりますので、だいたい30万円ほどの出費となります。

スロープ素材の選び方のポイントは?

スロープにはコンクリートや石、レンガ、タイルなどが用いられますが、滑りにくい素材を選びましょう。

コンクリートで仕上げる場合は、「刷け引き(はけびき)」といって、ほうきで掃いたような模様を入れて滑りにくい表面にしたり、石やタイルであっても滑りにくい素材が出ていますので、そういったものを選ぶようにしてください。

また車イスが脱輪したり、視覚障害の方の杖が落ちないようにスロープの両側に縁石(スロープ面より5センチの高さ)も設置するようにしてください。

現在、車椅子状態の方がお住まいになる場合でなければ、緩い階段で手すりを付けておきましょう。そして、車椅子が必要な状況になったら、段差昇降機を設置できるように、スペース(100センチ四方)は確保しておきましょう。

他のコラムでもバリアフリーについて解説しています。
詳しくはこちらからご覧ください。
☆バリアフリーのコラム一覧☆

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