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よく聞かれる質問「弁護士費用特約」は必要か?

2021年11月23日

テーマ:弁護士費用特約

コラムカテゴリ:お金・保険

コラムキーワード: 交通事故対応

弁護士費用特約のできた理由


自動車保険には「示談交渉」がセットです。事故あれば保険会社が示談交渉してくれる。とても心強い話です。

でもこの「示談交渉」って、保険金をお支払いする時だけ示談交渉をしてくれるのです。

つまり「もらい事故」なので相手から支払ってもらうという交渉事には一切保険会社は関与してくれません。

「保険料支払っているのに何もしてくれないなんて!」こう考えるのも当たり前だと思います。

なぜ示談交渉は支払う時だけなのか?もともと示談交渉ができるのは弁護士などの限られた職業のみであり、それ以外の者が示談交渉を行うと「非弁行為」という違法行為になってしまいます。まあこれ「示談屋」などの介入をさせないための法律です。でも自動車事故においてすべてに弁護士委任をして交渉するのも無理があるので、保険会社と弁護士会とで「保険を支払う時だけは同じ当事者とみなして保険会社社員に夜示談交渉を認める」と約束事があるのですよね。

さて話は戻って事故されて保険会社は何もしてくれない、「保険料支払っているのに何もしてくれないなんて!」となるわけです。

保険会社は何もできないが弁護士に相談や委任をする費用を保険で支払いましょう。ということでできたのが「弁護士費用特約」なんです。

ですので当初、もらい事故で請求する時に使う保険という意味合いが強かったです。


弁護士費用特約の使われ方


被害事故100%でこちらの過失0の時だけだと思われたこの特約、実は相手に請求できる部分があれば使えます。つまり相手に少しでも過失があれば使えるわけで「過失割合」に納得ができずに弁護士に頼んだり、ケガの慰謝料などの交渉に弁護士を使ったりと色々なケースで使われ始めました。

また、最近では多くの契約になってきたため「責任ないのに弁護士使って裁判」とかもあります。これが厄介で訴えられたらこちらも弁護士を用意する必要があり、この場合保険会社の示談交渉の一部として弁護士を用意できますが保険使用したとして3等級ダウンし保険料がアップしてしまいます。裁判で勝って何の責任がないとしても弁護士を使ったというだけで大幅な保険料アップとなるわけです。

ここに弁護士費用特約があればそれを使って保険料アップが防げます。そうそう弁護士費用特約はどれだけ使っても保険料に影響ないのです。

特約がなく数年間数万の保険料アップになるか、数千円の特約で安心を強固にしておくかという問題です。

私は、「弁護士費用特約」と「ドライブレコーダ」は自動車を運転する上で必要なものだと思っています。

この記事を書いたプロ

岡本和秀

保険のプロ

岡本和秀(有限会社アクセス保険)

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