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薩野京子

死の準備を通して人生の輝かせ方を教える終活の専門家

薩野京子(さつのきょうこ) / 終活カウンセラー

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コラム

この機会に終活を ~いずれ来る活動再開に向けて~

2020年5月3日 公開 / 2021年1月7日更新

テーマ:終活とは

コラムカテゴリ:くらし

コラムキーワード: 終活 いつからエンディングノート

新緑や咲き誇る花々を横目に、今年ほど「諸行無常」という言葉を実感する年もないのではないでしょうか。
 ゴールデンウィークと言えば、気候も良くなりお出かけシーズンの到来を意味するような、高揚感を伴った単語でしたが、今年は「ステイホーム週間」です。あっという間に事態が変容していくさまを、私たちは半ば信じられないような気持ちで見守るしかないまま、5月を迎えました。

 新型コロナウィルスの感染拡大防止策として外出自粛を余儀なくされるようになってから、SNSなどを見ていますと、これを機に片付けをされる方や親子で工作をされる方、お菓子作りをされる方、語学の勉強をされる方などが見受けられます。もしかたら、頭の片隅で終活を意識して身の回りの片づけをされている方もいらっしゃるかもしれません。これを機に、片付けを中心に今できる終活をされてみてはいかがでしょうか。

 いつ新型コロナウィルスにかかるか分からないから身辺整理をとシビアなことを言っているのではありません。
 この危機もいずれ新規感染者を抑え込むか、ワクチンができるかして終息を迎えることでしょう。その時はまた日々働き、人と会い、どこかへ出かけ、じっくり物事を考える時間も少なくなります。
 活動再開以降、生がもっと生きるよう、今、生と死について考え、自分なりの哲学を探してみましょう。
 
 終活の最大の利点は、死を認識することで生を前よりも意識するという、一見逆説的な現象が起こることにあります。
 様々な終活に取り組んでいると、死はその人にとって前より身近になります。人はいつか必ず死ぬ、それならば「その日までどのように生きるべきか」「どう生きれば自分の人生を全うできるのか」と考えるようになるのです。いずれくる活動再開時に、よりご自身の生きる意味、目標を思いながら再スタートを切ることが出来るはずです。

 外出自粛期間ですから、葬儀会場や墓地の見学・予約など出かけないと出来ないことは現状無理だと思います。
 今は不用品の片付けをしたり、重要な証書類、例えば保険証券や不動産の権利書などを分かりやすく整理しておいたり、葬儀会場で流してほしい音楽のプレイリストを作って、それらの在り処をエンディングノートに記しておいたりしてはいかがでしょうか。
 お手元にエンディングノートが無く、エクセル版でもよいという方は、私のHPに自作のエンディングノートのダウンロード用URLが貼ってあります。5月末まで無料でダウンロードできますので、どうぞご利用ください。

 皆様の巣ごもり生活が、有意義でありますように。

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