夫婦
「両親が同時に自己を教育するのでなければ、
子供をひととおり教育することは不可能」
(アラン 原亮吉訳)
フランスの哲学者はこう言っています。
夫婦カウンセリングを行っていると、
日々この言葉を
考えさせられます。
夫婦は異性の関係ですし、
育った環境も違うわけですし、
感覚も、常識も、性格も、
たくさんのことが違う2人です。
その2人が結婚という形を
約束したのですが、
やはり、上手くいかない事も
多いわけです。
理解できないことが
あって当たり前である
とも思います。
それでも、どうしても、
お互いの人生において
マイナスばかりの事柄や
苦しすぎる関係の場合は、
離婚という結論を出す人も
最近本当に増えています。
ただ、2人の間に
子どもという命が
訪れてきた場合、
子どもは、2人の所有物ではなく、
違った人格を持って
生きていきます。
その違った人格の子どもを
理解しきれていない部分のある
夫婦が育てていくことになります。
教育は
何が正論か、何が正解かの
答えがどこにもない中で、
親は
自分の育ってきた環境を見習ったり
見習うことをあえてしない方向を選んだりして
独自の形で教育していきます。
夫婦2人でバラバラの考え方で
教育していってしまうことも
たくさんあります。
それでも夫婦が、
尊重しあえていたり、
大切に思い合うことが
できている関係であれば、
それぞれの役割で
教育の仕方が違っていても、
子どもがその形を
理解できたりもします。
ただそのお互いの教育の仕方を
夫婦2人が理解し、
認め、許可しながら、
同時に
自分自身の人間性を反省しつつ、
進歩していくために
学んでいく姿勢が
必要であるのでしょうね。
「自己の教育」
これは、本当に大切なことである
とは思いつつも、
とても難しいことだと
実感しています。
人はいくつになっても
学ぶべきことが
多いのですね。
生きている限り、
勉強が必要なのかもしれません・・・