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コラム

Googleの修正候補、正しいとは限らない

訳語調べ&情報収集

2015年3月22日

Google検索の際に誤ったスペルを入力すると、Googleが勝手に修正してくれることがよくあります。
スペルミスがゆえに訳語の特定ができない場合などに、正しいスペルを取得できる便利な機能です。

たとえば「tetracyclin」を検索すると、「Showing results for tetracycline」として、正しいスペルの検索結果が表示されます。
このようにダイレクトに正しいスペルで検索結果が表示される以外に、「Did you mean・・・・」で修正候補を聞かれることも。
このDid you mean、案外いい加減なので、注意が必要です。

たとえばパルドクリンという物質名のスペルミス「Pardocline」を検索すると、
「Did you mean: Pardonline Procline Pardyline Parceline」と返ってきます。
※同じ単語にダブルコーテーションを付けて "Pardocline" として検索すると、修正候補が出なくなります。

4つの修正候補のうち1つ目の「Pardonline」を検索すると、「Did you mean: Parsonline」。
さらに別の語があがってきました。
そして4つ+後から出た1つ=5つも候補があるのに、そこに正しい「Pardoclin」は入っていないのです。

あるいはキロサイドのスペルミス「Cylocid」を検索すると、「Did you mean: Cycloid」と返ってきます。
擺線(はいせん)/サイクロイドを示す語で、まったく意味が異なります。
ちなみにキロサイドを正しいスペルで「Cylocide」と検索すると、「Did you mean: Silicide」と返ってきます。

「Archaeoglobaceae」を検索すると、「Did you mean: archaeoglobus」。
どちらもスペルは正しく、前者はアルカエオグロブス科、後者はアルカエオグロブス属で意味が異なります。

スペルミスとは少し違いますが、「benz[a]anthracene」を検索すると「benzo[a]anthracene」も同じ検索結果の中に混じってきます。

このように、Googleが勝手に推測していろいろなことをしているので、修正候補も検索結果も「参考」資料のひとつとしてとどめておくくらいで、ちょうど良いようにも思います。

検索エンジンの一般ユーザー向け用途を考えると、aとoの違い程度は混ぜて一度に結果を表示するほうが使い勝手が良いことも多いと思いますが、厳密さを要求される翻訳の場合は、必ずしもそうはなりません。
Googleは「翻訳者仕様」ではないことを念頭において付き合う必要があるでしょう。

特に物質名は、英語とフランス語、ドイツ語など、言語の差によって微妙にスペルが異なることが多く、そういうものが検索結果や修正候補のノイズになることも珍しくありません。
場合によっては検索結果のURL末尾に「&lr=lang_en」を付加し、英語だけに絞る工夫が必要なことも。

あまり依存しすぎず、上手に使っていきたいものですね。

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