コラム
足の健康が体の姿勢を左右する?
2011年6月11日 公開 / 2014年7月17日更新
足は建物に例えると地盤や基礎の部分に当たります。
足の筋力が低下した状態は、地盤や基礎が軟弱化した建物に似ています。
液状化した地盤に建てた家屋が傾いてしまうように、足の筋力が低下すると体を支えきれなくなり、姿勢に影響を及ぼすことがあるのです。
しっかりとした地盤や基礎を持つ建物が、長い年月を耐えてその姿を維持するのと同じように、成長期に鍛え、足の健康を確立すれば、強い足腰に裏打ちされた健全な体幹を維持することができるのです。
従って、成長期にこそ、足の健全な発育を促すための生活習慣を身につけることが望ましいのですが、「足の健康」を疎かにした生活パターンが、見直されることも無く続いています。
「正しい靴の履き方」や「正しい歩き方」を子供達に教えることもなく、足の健全な発育と履物の関係を啓蒙することもなく、けれども一方では、子供達の体力やバランス力の低下、外反母趾や浮き指を指摘し、問題視する声が上がってきているという矛盾。
成長期の足の健全な発育は、体の姿勢や体幹を確立するための基礎であるにもかかわらず、また、高齢化社会を迎えた国民保健を考える上で、健康管理の根本であるにもかかわらず、あまり重要視されていないように感じます。
足や膝や腰のトラブルや猫背や片側の肩が下がるというバランスを崩した姿勢、体幹の崩れから起こる様々な痛みや疲労感や不快感。
足の健康を失うことが体の姿勢を崩す原因に繋がるという認識こそが、歩くことの大切さ、正しい靴の履き方、選び方、正しい歩き方を身につけることへ導く重要な第一歩だと思います。
「足と靴の相談室」ロビンフット長津田 http://www.robinfoot.co.jp/
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