閨りえプロのご紹介
発声が劇的に向上するボイストレーニング(1/3)
日本語の発音に適したオリジナルメソッド「うたがたり」を開発
ボイストレーニング・ピアチェーレ代表の閨りえさんは、歌のレッスンのほか、声の悩みを持つ人を指導しています。「セミナー講師だが、長時間話し続けると疲れてしまう」、「滑舌が悪くて、話が聞き取りにくいと言われた」、「もっと高音が出せるようになりたい」などさまざまな問題に対応し、改善へと導いています。
閨さんは、音楽大学でパイプオルガンを専攻し、卒業後はピアノやエレクトーンを教えていたのですが、音楽スタッフとして劇団に加わったことから、ボイストレーナーとしても活動することになりました。「劇団では発声の基礎練習のほか、登場人物全員で歌う場面やソロパートなど、一人一人が目的に合わせた声を使い分けることができるよう指導してきました。芝居の上演は何日も続くことがあり、声帯も体力も消耗します。ですから、なるべく声帯に負担をかけずに、話しやすく聞き取りやすい声を出す方法を模索してきました」
声帯に負担をかけないテクニックとしては、イタリアオペラで使われるベルカント唱法が有名ですが、イタリア語を美しく響かせるための技法を、そのまま日本語の発声に用いるには少々無理があります。そこで閨さんは、日本語を生かす独自の発声技術「うたがたり」を開発し、劇団での指導に取り入れました。さらに、この手法でトレーニングすると、芝居のセリフや歌だけではなく、スピーチやプレゼンの時の発声も劇的に変化することを実感し、スクールを立ち上げたのです。
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