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池畑博美

安心して働くための企業向けハラスメント防止研修講師

池畑博美(いけはたひろみ) / 研修講師

特定非営利活動法人虹色のたね

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コラム

職場でセクハラ被害にあいやすい人の特徴

2020年1月14日

コラムカテゴリ:ビジネス

にこやかで優しい女性社員の振る舞いは、「自分に好意があるからだ」と思いこむことでセクハラが起こります。はっきり拒否しなければ、相手の都合のいいように解釈されてしまいます。嫌なことははっきり意思表示しましょう。

勘違いしてしまう男性と女性との認識のズレ

体にさわったり性的な発言を投げかけたりするのは、ある意味わかりやすいセクハラです。

対して、恋愛が絡んでくる疑似恋愛型のセクハラはやっかいです。男性側からすれば、あくまで純粋な恋愛だと思って付き合っていた相手からセクハラで訴えられるなんて、まさに青天の霹靂(へきれき)。訴えられた側の男性からすれば、無理強いしたわけでもなく相手の女性の合意の上で関係を持っていたはずです。

「向こうからアプローチしてきた」「相手だって楽しんでいた」などと反論しても、女性側が主張する過去の認識は男性の記憶とは大きく異なります。

こうした男女間の認識のズレはなぜ起きるのでしょうか。

男性からすれば、強制したり脅したりして付き合ったわけではありません。交際が始まったのは、女性側からの積極的なアプローチがあったから。関係を持ったのだって、相手からはっきりと拒否されれば無理強いなんてするはずもありません。別れたからといって、逆恨みのように訴えられるのはおかしい、冤罪(えんざい)だと憤慨します。

一方、女性の側からすれば、上司や得意先だったから親しく接していただけに過ぎません。恋愛対象として見られているなどと思ってもいなかったのです。社交辞令で、上司や先輩社員として面倒をみてくれる男性に優しい言葉や笑顔を向けていただけ。失礼のないように愛想よく感じのよい振る舞いをしていただけなのです。

何度もしつこく誘われても、嫌な気持ちを顔に出すことは大人げないふるまいだと女性は思っています。

気配りや配慮を教え込まれているので、愛想よく振る舞うことで丸く収めようとします。つまり、はっきり断らず「都合が悪い」「用事がある」と言葉をにごしてやり過ごすのです。

たとえ二人で食事をしたとしても、仕事が絡む相手ならばその場が楽しく和やかになるように笑顔で楽し気に話をはずませます。女性からすれば、大人として望まれる役割を果たしただけ。相手に好意をもっているかどうかなど、関係ありません。

かくして、女性からすれば何とも思っていない相手から「俺に気があるんだろ」などと誤解されることになるのです。男性はしつこくデートに誘い、女性にやんわりとお茶をにごされても「恥ずかしがっている」「嫌よ嫌よも好きのうち」「じらされている」などと何とも都合よく解釈してしまうのです。

セクハラ被害にあいやすい人の特徴

疑似恋愛セクハラは、男性の勘違いや妄想から始まっています。

若い頃もてなかったり、家庭で存在感がなかったりする中高年男性が、職場では若くてかわいい女性社員にチヤホヤされれば行動が行き過ぎてくる人も出てきます。にこやかで優しい女性社員の振る舞い、自分に好意があるからだと信じ込んでしまうのです。こうなってしまえば、はっきり拒否しなければ、都合のいいように解釈されてしまいます。

誤解されやすい人には特徴があります。下記を参考にして、心がけてましょう。

「さわっても嫌がらない」
仕事の場で触れるのはせいぜいひじから指先までです。お酒の席で腰や肩に手を回されて、笑顔でその場をやり過ごすのは禁物です。

何も言わないから、さわってもよいのだと相手に思わせることになります。笑顔でいるのだから、喜んでいるのだとさえ考える人もいます。直接言いにくいならば、人を介してでも、はっきりと最初の段階で拒否の意思表示をしましょう。

「いつも笑顔で感じのいい人」
まわりのことを第一に考え、人当たりよく笑顔を絶やさない女性は、人としてはとても素敵です。しかし、ことセクハラに限っては被害に遭いやすくなります。

患者さんに明るく笑顔で接する看護師や、食事や身の回りの世話をしてくれるヘルパーにはセクハラが頻発しています。業務上のサービスなのに、好意を持ってくれていると思い込んで強引に性的な接触をしてくるのです。

嫌なことをされて笑顔でいる必要はありません。仕事の場で必要以上に愛想よくしなくても、業務はまわります。

「女性を強調した服装」
体のラインが出るような服や短いスカートは、相手によっては性的に誘っている、誘惑していると捉えることがあります。

職場の上司のために着ている服装ではなくても、相手からすれば隙があるように見えます。退社後の予定に合わせてファッションを楽しみたいときは、着替えるくらいの配慮があった方が安心です。

女性から男性社員へのセクハラにも注意が必要

ここまで男性から女性へのセクハラのお話をしてきましたが、最近では女性上司から男性社員がセクハラを受ける事例も出てきました。セクハラをするのは男性だけと思い込んでいると、無意識のうちに加害者になることがあるかもしれません。

女性の側が仕事上の立場が上で、力関係で相手が断りにくい状況なら、どこででもセクハラが起きる可能性があります。

飲み会の席で、相手が男性だからといって、気軽に胸や腹筋をさわったりしていないでしょうか。上半身を裸にさせたり、彼女との関係をしつこく聞いたりするのは、男女を問わず避けましょう。相手が不快に思った時点でセクハラです。

この記事を書いたプロ

池畑博美

安心して働くための企業向けハラスメント防止研修講師

池畑博美(特定非営利活動法人虹色のたね)

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