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コラム

終活とは何か 終活が注目される背景と終活の意義

終活

2018年6月20日

最近、「終活」という言葉がよく聞かれるようになりました。広報よこはま6月号(磯子区版)には「あんしん終活のすすめ」と題する見開きの特集記事が組まれ、朝日新聞では毎週日曜日に終活に関する連載記事も掲載されています。

なぜ、これほどまでに終活が注目されているのでしょうか。終活とは何か、今回はその言葉の意味を探っていきたいと思います。

終活、どう思う?


終活
さて、「終活」という言葉を聞いた時、みなさんはどう思われますか?「終」の字が持つイメージから、暗い、嫌い、不謹慎だとマイナスに思われる方、終活なんてくだらないブームだろうとおっしゃる方もいらっしゃるかもしれません。

確かに、若い世代が就職活動を「就活」と省略するようになった頃から、折に触れて「〇活」という言葉が使われるようになりました。婚活、妊活、保活…等々、一般的には”何らかの目的のために活動すること”を「〇活」と表現しています。

そして、その流れを受けて誕生したのが「終活」です。2012年、終活は新語・流行語大賞のトップ10にも入りました。ちなみに、この年大賞を受賞したのは、お笑い芸人・スギちゃんの「ワイルドだろぉ」です。なんだか懐かしいですね。

あれから6年。「ワイルドだろぉ」はさすがに聞かれなくなりましたが、「終活」は生き残りました。そして、今なお行政の広報や新聞など、各種メディアで幅広く取り上げられています。それは一体、なぜでしょうか。

終活が注目される背景


終活
2012年流行語大賞の解説によると、「終活とは、人生の最期を自分の望むように自分で準備すること」とあります。一方で、世界トップレベルを誇る我が国の平均寿命に目を向けてみると、人生100年時代といわれる今日、日本人はそう簡単には死ななくなりました。

内閣府の高齢社会白書(平成30年版)によれば、老齢基礎年金がもらえる65歳以上をシニア世代とした場合、現在、シニア世代の総人口に占める割合は27.7%です。

この数字を「高齢化率」というのですが、日本では総人口が減少する中で、シニア世代がどんどん増えて、今後も高齢化率が上昇し続けることが予測されています。また近い将来、”3人に1人がシニア世代”となる日を迎えることも分かっています。

そして、WHO(世界保健機構)と国連の定義によると、高齢化率が21%を超えた国は「超高齢社会」と呼ばれています。日本は既に高齢化社会を通り越して、超高齢社会の状態です。

超高齢社会~来たる2025年問題とは


終活
今では信じられませんが、昭和25年の日本では、男性の平均寿命は58.0歳、女性は61.5歳でした。当時の高齢化率はたったの4.9%。日本は現役世代を中心に回り、その後、戦後の復興から目覚ましい経済発展を遂げていきました。

そして今日、日本の成長を支えてきた当時の現役世代、とりわけ「団塊の世代」と呼ばれる人達がシニア世代に入り、2025年には一斉に75歳以上に達します。その時の高齢化率が推計で30%。これがいわゆる2025年問題です。

2025年の日本はどうなっているのでしょう。高齢社会白書(平成29年版)によると、シニア世代で認知症となる人は推計700万人前後、シニア世代の約5人に1人が認知症の状態であるとの予測データがあります。

また、特に75歳以上で要介護者となる割合が高く、今後、医療や介護の需要がますます増大すると共に、高齢人口の増加により、亡くなる人の数も増加していきます。目を背けてはいられない現実がもうそこまで来ているのです。

超高齢社会の問題は国・行政だけでは解決できない


終活
超高齢社会におけるさまざまな問題をどう乗り越えていけばよいのでしょう。現在、神奈川県においても、高齢者が安心して元気に暮らせる地域づくりや高齢者の健康・生きがいづくりに積極的に取り組み、高齢者を標準として、誰もが生き生きと暮らせる県のかたちを目指しています。

しかし、行政だけに頼っていれば私達は安心なのでしょうか。自分の望むような人生を最後まで歩んでいけるでしょうか。自分の問題を解決するのは、まずは自分自身であるはずです。

終活は死ぬことを考えることではありません。しかし、誰もが明日も必ず元気で生きている保障はありません。もしも将来、ご自身が認知症になってしまうとしたら、今からやっておきたいことはありませんか?また、医療やケアの方針など、自分で決めておきたいことはないでしょうか。

人生100年時代、この先もずっと自分が人生の主役であり続けるために、先にある不安を少しずつ解消しながら、安心して生きていくこと。これこそが終活の意義といえます。私も終活カウンセラー、そして司法書士として、これからもみなさまと共に考えていきたいと思っています。

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