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杉山善昭

不動産任意売却の専門家

杉山善昭(すぎやまよしあき) / 不動産任意売却コンサルタント

有限会社ライフステージ

コラム

住宅ローンで自己破産しやすいのは「持ち家」と「賃貸」どっち?

2014年3月15日

テーマ:時事

コラムカテゴリ:住宅・建物

コラムキーワード: 住宅ローン 借り換え住宅ローン 固定金利住宅ローン 審査

アメーバニュースでこんなタイトルの記事を見つけました。

「住宅ローンで自己破産しやすいのは「持ち家」と「賃貸」どっち?」
そもそも賃貸なら住宅ローンなど無いのでは?とツッコミたくなりますが(笑)

記事を読んでいくと、どうやら自己破産しやすいのは、持ち家か賃貸か?という内容でした。
賃貸でも持ち家でも自己破産について差があるのではなく、キャッシングが自己破産の最大の原因。とされています。

さて私なりに『自己破産しやすいのは「持ち家」と「賃貸」どちらか?』考えてみたいと思います。
住宅ローンの返済ができなくて、破綻してしまう方の中でどれだけキャッシング等の「住宅ローン以外の借金」に悩んでいるか正確に統計を取ってはいません。

しかし、意外かもしれませんが、それ程多くありません。
むしろ少数派です。
どちらかというと、税金の滞納をしている方のほうが多いくらいです。

では住宅ローンの支払いできなくなる原因とは?

「収入の減少」です。
例えば、
・リストラ
・残業代のカット
・人事異動のよる給料減少
・病気
という理由があります。
そうそう、「離婚」もあります。

共働きの時には、住宅ローンの支払いに問題が無くても
離婚により、夫だけの収入から住宅ローンを支払うことになってしまい破綻というパターンですね。

繰り返しますが、私が実務上感じるのは、殆どが収入の減少による破綻です。
そういった理由から考えると、持ち家の方が破綻リスクは高くなります。
賃貸は安い家賃の所に引越しをすれば、固定費が削減できますが、持ち家の場合住宅ローンの減額をすることは非常に困難だからです。

こう書くと、家なんて買わない方がいい。とお感じになるかもしれませんがそれは早計です。
というのも、住宅ローンは一定期間が過ぎれば負担が無くなるのに対し、賃貸は無期限債務だからです。
人生が続く限り家賃の支払いが発生しますので、賃貸の場合老後に破綻する可能性が上昇します。

結論としては、持ち家、賃貸どちらも種類が違うものの破綻リスクはあります。

一番の予防策としては、「収入が未来永劫、得られる保証はどこにもない」ということです。
任意売却のご相談に行くと、破綻した理由を伺います。

もし今の会社が潰れてしまったら。
もし病気で長期入院することになったら。
もし・・・

いろいろな可能性がありますので、考えてもキリがないことも確かです。
しかし、「何かに依存しなくても生活がやっていける」手法を日々考えることは重要だと思うのです。

日々是好日という言葉があります。毎日毎日、安定した日々続いているように見えますが
実は日々是変化、社会環境は毎日変化しているのです。

「拠り所」が無くなった生活を想像、意識すると、破綻のリスクを低下させることができますし
「当たり前の毎日」に感謝の気持ちが芽生え、離婚のリスクも低下できるかもしれません。



私達住宅ローン緊急相談室では、任意売却に関しての様々なことについて分かりやすく説明とサポートをしています。まずは通話料不要のフリーダイヤル0120-961529若しくは携帯からでも申し込めるフォームからご相談下さい。

この記事を書いたプロ

杉山善昭

不動産任意売却の専門家

杉山善昭(有限会社ライフステージ)

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