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内山晃一

試験合格に特化したオンライン英語学習の専門家

内山晃一(うちやまこういち) / 英語講師

ミラクル英語

コラム

英検1級 学習法 攻略法 解法のコツ!

2021年11月23日

テーマ:英検1級合格

コラムカテゴリ:スクール・習い事

コラムキーワード: 英検 対策英語資格ビジネス英語 勉強


「英検1級合格」なんて響きの良い言葉でしょう!
日本人の全英語学習者が憧れる響きかと思います。
これを現実にするための「英検1級攻略」のコツをお話したいと思います。

英検1級 単語


単語 学習法

まずは「英検1級語彙対策」です。英検1級の第一関門はズバリ!「語彙のマスター」です。とりわけ、最初の大問1の短文の( )に入れる単語を4つの選択肢から選ぶというもの..これが本当に難しいです。 1万~1万5千語レベルの語彙力が求められます。

準1級をやっと受かったレベルの人だと選択肢の4つとも知らない、わからないということも決して珍しくありません。実際、「( )に入れる単語だけがわからない。」というボヤキを多くの英検1級受験者から耳にします。

それに対してそのあとの空所補充や四択問題の長文、リスニングはそこまで難しい語彙は出てこないです。英検1級を難しくしている最大の要因は求められる「語彙水準の高さ」です。逆に言えば「英検1級語彙対策」が順調にいけば、大きく合格の可能性が開かれます。

しかも1万~1万5千語レベルと言っても「認識語彙」としてで「運用語彙」ではないので
見て単語の意味が分かるレベルで大丈夫です。

おススメの単語集は、ズバリ旺文社の「英検1級 出る順パス単」一択です。出る順ランクがA,B,Cに分かれていてBランクまで9割ほどマスターできれば、大問1の25問中14問~17問は取れます。Cランクまでマスターできれば20問くらいの正答率にすることも可能です。

受験者の中には「英検1級 出る順パス単」をやったけど、本番であまりできなかった。この教材があまり良いと思わない。」と言う人もいますが、見出しの単語だけでなく、例文や小さい字で書かれている「派生語、類語」などの細かい情報までカバーしておけば、「そんなことはない。」と個人的には思っています。

私はこの単語集を柱にして、英文雑誌、英字新聞、インターネットの英語論文等で未知語に遭遇したら、ノートに書きだして隙間時間にパラパラめくって何度も見て覚えました。

25問中17問以上正解するようになったら英検合格は半分達成できたといっても過言ではありません。

この状態になると英検1級の読解問題、リスニング問題も急に楽になったのを覚えています。

まずは「単語の攻略」、これが要だと思います。

英検1級単語 覚えられない時


単語を覚えることが「英検1級合格」のカギだとわかっても実際には、「英検1級単語 覚えられない。」と悩んだり、嘆いていたりする人は多いのではないでしょうか?

私も昔「不合格B」を繰り返していたときは、どうしても「英検1級単語 覚えられない。」の気持ちが抜けず、見ても、読んでも、聞いても、書いても覚えられませんでした。「一生覚えられないかも..」と悲観していた時もありました。

しかしながら、「覚えなければいけない。」や「頑張らなければいけない。」という考えを捨て、「英語学習を続ける限り、英検1級合格を目指す限り、単語を覚え続けること」は変わらず続くので、「どうせやるなら、もっと楽しんでやろう」という考えに転換したころから、少しずつ変化が生まれました。以下のような取り組みをしました。

①単語を覚える時間自体は短く、その分一日の中で覚えようとする回数を増やしました。

よく「繰り返せば繰り返すほど知識は定着する。」と言われます。全くその通りで、朝昼晩10分ずつ、電車移動の時、テレビのコマーシャルが流れているときに見直す、などをルーティン化したら、「単語暗記」がだんだん苦にならなくなりました。

②難易度の高い「新出単語」を覚えた喜びを味わう。

ある程度単語を覚えた後、英検1級の過去問の大問1だけをテストして正答率が上がっていたり、一流英文雑誌「Time」「Newsweek」「Economist」の一部を見て以前よりわかる単語が増えていたりすることを確認すると、達成感を感じて「やる気」が高まりました。

③自分流の楽しい覚え方を考案する。

語呂合わせで単語を覚えたり([例]vertebra(脊椎):(発音)バーテブラ←ばあちゃん手でブラ外す)、単語の横にイラストを描いたり\(^ー^)/、オリジナルの例文を作ったり(hectic(きつい):[例]My father is always complaining about his hectic schedule.:父はいつもきついスケジュールに文句ばかり言っている。)して楽しみながらやると覚えやすくなりました。

④よくできたときは自分にご褒美をあげました。

正答率が7割以上いったとき、「好きなスイーツを買って食べる、好きな映画やドラマを見る」などして「頑張っていい結果を出した先には楽しいことが待っている」と言う状態を作りました。
上記はごくわずかな取り組みかもしれませんが、これらをきっかけにどんどん難解な「英検1級単語 覚えられる。」に変わっていきました。

英検1級 空所補充長文


「英検1級 空所補充が苦手..何とか改善したい!」

単語を覚えるのは何とかなった。しかし長文読解でついつい点を落としてしまい、合格点に届かない。特に「空所補充」が苦手..と言う人も決して少なくないような気がします。

私が「英検1級合格」に近づいたと実感したのは「英検1級語彙」をある程度習得できたことの他に、「空所補充の長文問題の攻略」にありました。「長文四択問題」「英作文」「リスニング」に比べるとやや地味なセクションですが、全問かほぼ全問正解できれば得点源になるので、コツをつかめば、かなり自信につながり、モチベーションアップにもなります。

以下「空所補充長文を得点源にする」秘訣を「私自身の英検1級受験経験」、「講師としての指導経験」をもとにお話しします。

空所補充長文 攻略法

①まず「タイトル」に注目!

「タイトル」がすべてを物語っているといっても過言ではありません。例えば、「Gender inequality at a workplace」とあればほぼ間違えなく「職場における男女差別」がテーマだし、「Paradox of eating habits」とあれば「常識と逆の食習慣のメリット」の話だと推測できます。さらに選択肢を見て、最後の二択で迷ってしまう場合、今までの経験上、十中八九「タイトル」によりダイレクトにつながっている選択肢が正解になることが多いです。

②9割の割合で段落の最初にトピックセンテンス(その段落の話の中心)が来ている。

これを押さえればその段落が「何について話しているか」=「話題の中心、ポイント」がわかります。空所の前後だけで答えを考えたくなりがちですが、トピックセンテンスを押さえることで「話の中心」がつかめます。

③大事な話は特定の表現で現れる。

英検では「一般論(常識・既成概念)⇔新情報」、「過去⇔現在」、「ボジティブ⇔ネガティブ」のように「対比関係」「比較対照」などの特定の表現部分に「正解のヒント」になる内容がよく出てきています。わかりやすい目印としては「but, however, although, yet, still」などの逆説の接続詞や副詞、「while, whereas、meanwhile」などの「対比関係を」示す接続詞があります。この部分を精読すると正解が浮かび上がることが多いです。

④実験、研究、調査の意外な結果(新事実・新発見)や権威ある人物(専門家、博士、有名人)の主張、信念の中に正解のヒントが隠れています。
「The research/survey/experiment showed~」や「Professor/Doctor ○○ claims/believes that ~」の「~」部分に大事な情報が書かれていることが多いです。

⑤抽象→具体の流れ 


通常英語では最初にやや大まかに「抽象的に」意見や考えを述べます。その後同じ趣旨の内容をさらに「具体的に」(適宜事例などを織り込みながら)詳細を続けて述べていきます。これは途中に「but/however」のような逆説語で前の内容をひっくり返して逆の内容を述べない限り、この同じ意味の流れは続きます。

⑥ポジ、ネガに注目

空所補充の選択肢を見ると半分がポジティブな意味の選択肢で残りの2つがネガティブな選択肢の場合、本文の意味の流れが「ポジティブなのか」「ネガティブなのか」さえわかれば比較的簡単に正解を絞り込める場合があります。

英検1級 長文四択問題


長文四択問題 攻略法

英検1級の筆記試験の多くの時間が四択長文問題に割かれることになります。具体的には、設問が3つの大問が2つ、設問が4つの大問が1つ。所要時間はその大問3つすべて解くのに早く解ける人でも30分~40分、長文が苦手な人だと50分以上かかってしまうかもしれません。つまり、筆記試験全体の試験時間が約100分なので、半分はこのタイプの問題で占められていると言えます。

言い換えれば、四択長文問題が苦手な人は大問1の語彙問題、英作文、リスニングがよほど得意でないとこのセクションで致命的なミスを繰り返した場合、リカバリーが難しくなります。英検1級の早期合格を狙うなら、この「四択長文問題」の攻略は不可欠です。前回お話しした「空所補充長文を得点源にする」秘訣と重なる部分は多いですが、端的に言うと以下が重要ポイントになります。

①タイトルからまず内容を予測・推測(筆者はタイトルに対して【何/誰がどうするか】の文章展開をする)する。

②メインセンテンス[トピックセンテンス](筆者の主張(イイタイコト)←段落の最初か最後が多い)を押さえ、話題の中心を把握する。


③設問に目を通しどんな情報を把握すべきかメドをつけましょう。その目印は以下となります。

Ⅰ設問部分の名詞(固有名詞等)と同じ語句を本文から探す、
Ⅱ時を表す副詞に注目(in the past, now, recentlyなど)、
Ⅲ逆接語(but, however, yetなど)の後  
*while, although, whereas, meanwhileなどの対比表現にも注目
Ⅳ理由表現(because, since, as, due to~など)に注意
Ⅴ追加情報:複数の“example”がある場合は最後のものが設問に絡みやすい。In addition、moreover, also、another~」などの語に注意。

④偉い人
「(固有名詞や専門家(プロ)等)が~した。:発見した(discovered)・研究した(researched/studied)思う(think)・信じる(believe)の中身に注目」
⑤要求表現
(should, need to, ask人to原形等)が需要、必要性を示す。
⑥感情表現
:例)like, dislike, happy、unhappy, sad、surprised)
⑦動植物の特徴(できることや珍しいこと)
⑧できること、できないこと(can, be able to)
⑨その他
☆因果関係、☆メリット・デメリット、☆Problems←Solutions、
☆実験・調査→新事実 ☆物事の増減や変化

以上の視点から設問に必要な本文箇所(正答の根拠となる部分)を押さえられるようになると、四択長文問題の正答数を上げ、合格につなげることは十分可能です。

長文四択問題 実践編


実際に問題を解いて正答を選ぶプロセスを解説いたします。私が以前、別な目的で書いた英語の小論文を「英検1級・準1級レベルの長文読解問題」用に編集したものを使います。英検1級の受験者には少し易しめかもしれませんが、解法のプロセスに注目していただければと思います。
                          

Japan’s Economic Aid

Since the establishment of OECF (The Overseas Economic Cooperation Fund of Japan) in 1962, Japan has been extending a lot of economic assistance to developing countries for more than 40 years. While it is true that our country has promoted the prosperity of these countries in some ways, it is also true that increasing numbers of people claim that Japan’s financial help is not properly monitored or effectively used for people in need, and that there are many problems piling up. In fact, it is said that the improper use of the funding and the shortage of sustainable help still impede the prosperity of some impoverished countries in the realms of economics, medicine and education. I believe that it is important for us to analyze the current situations, and that we must find good ways to improve them. That’s why I’d like to suggest three things as follows.

Let us first consider the importance of the effective monitoring system. According to the media coverage, for example, so far, ODA (Official Development Assistance) has not been properly used as it was supposed to be. In some cases, corrupted local politicians embezzle the money and use it for personal purposes including building a big house and buying an expensive car. Thus, the needy people cannot enjoy the benefits of financial assistance. Then, what should the government do to change these situations? This question is a good starting point in contemplating some effective counter measures. I think the bottom line is that Japan should establish the effective system of checking in cooperation with the recipient countries and conduct it in a straightforward manner. The combination of strict regulations and mandatory feedback can create the environment in which it is no longer easy for people in power to abuse the funds. One thing that the concerned governments ought to do is to enact laws to prevent any abuse of ODA and severely punish offenders such as imposing heavy fines on criminals and imprisoning them. Another thing is that those who use the money have to release a report to the monitoring organization, showing the details of what they spent the money on. The details should be open to the public to maintain transparency and validity.

In addition, we should always keep in mind that Japan’s financial assistance should be offered to best benefit the local people, rather than please the donors. In the course of giving the assistance, the donors seem to have lost sight of the true meaning of economic aid to people in need. Some experts criticize that Japan’s ODA mainly benefits the nation instead of the local residents. For instance, Japan’s ODA focuses way too much on infrastructure building and the economic growth of developing countries. This may be very profitable for Japanese corporations which join some projects of ODA, but it is often inconsistent with the interests of local people. Statistically speaking, only 20% of the whole population in Thailand can enjoy most of the benefits of GDP (Gross Domestic Product). Building unnecessary roads and bridges for local people in poor countries is also such utter nonsense that I can’t believe that financial givers do the right things for the needy people. Therefore, the government should thoroughly investigate exactly what the local people need beforehand and extend economic aid accordingly.

Furthermore, Japan ought to offer economic assistance in a sustainable fashion. To provide an example: the government once built an advanced hospital in Manila, the Philippines. Unfortunately, this assistance was not as great as everyone involved in the project made it seem, because the staff of the hospital couldn’t make the best of almost all the high-quality facilities due to frequent blackouts, low awareness of local people, and lack of funds to cover the maintenance cost and workforce. I believe that the government ought to offer assistance based on the actual situations of recipient countries. It is also essential to educate local residents to be independent. If not, they tend to continuously depend on the assistance from Japan. Once the assistance is over, they should stand on their own. In order to make the economic aid meaningful and long-lasting, this idea is truly something that everyone should keep in mind.

All things considered, the government should properly give financial aid with a good monitoring system, to the advantage of local people and as effective assistance. At some point in the near future, we may be able to see better results if the government does the things according to the suggestions I mentioned above.


(38)What is one of the problems about Japan’s financial aid?
1.Japan has not offered sufficient economic aid to developing countries.
2.A growing number of people criticize Japan for impeding the prosperity of some developing nations.
3.Some economic aid from Japan is not appropriately applied to the needy people due to lack of the good system of checking.
4.Japan neither tries to analyze the current situations nor corrects them

(39)What does the author suggest Japan do to have its aid efficiently used?
1.Japan ought to punish corrupted local politicians severely.
2.Japan should make recipient countries enact strict laws so that the further misuse of its ODA may be stopped.
3.The detailed information about the use of ODA should be open to Japan.
4.Both givers and receivers of ODA should cooperate to put things under control and grasp the actual conditions about how the financial aid is used.


(40)Why does the author bring up the examples of Thailand and the Philippines?
1.To show that Japan’s ODA only satisfies donors, not local residents.
2.To argue that Japan’s ODA can hardly bring the greatest merits to the people in need.
3.To emphasize that Japan’s ODA is used to build unwanted bridges and roads.
4.To indicate that Japan’s ODA often provides local people with high-tech equipment, which may not be properly used by them.

(41)All of the following statements are true EXCEPT that

1. Japan’s financial aid still leaves much to be desired.
2. proper corrections to Japan’s ODA will yield more desirable results in the future.
3. Japan’s ODA should be restrained so as not to make the local people too dependent on it.
4. Japan’s ODA should be given to the people in poor nations in a more effective manner

Copyright 2021 ミラクル英語 Corporation.

解答 (38)3 (39)4 (40)2 (41)3

まずタイトルを見ます。「Japan’s Economic Aid」から「日本の経済援助」の「歴史、現状、課題、解決策」などが述べられていると推測します。

最初のパラグラフのメインアイディアを確認します。一番初めの文は「長年日本が経済援助を行ってきた」という事実が書かれているのみです。次を読みます。するとwhileを使って日本の経済援助のプラス点マイナス点が対照的に述べられています。対比表現は重要です!特に後半の「it is also true that increasing numbers of people claim that Japan’s financial help is not properly monitored or effectively used for people in need, and that there are many problems piling up.」部分から「日本の経済援助が適切に監視され、効果的に用いられていない、問題が山積している」がわかります。

ここで設問(38)を見ます。「日本の経済援助の問題点の一つは何か」をきていて、先ほど確認した内容で答えが出そうです。1,は「Japan has not offered sufficient economic aid」の部分が間違い、2.は「~people criticize Japan for impeding the prosperity~」が間違い、4は記載がないので間違い。3.がwhile部分の後半と内容が一致するので正解となります。

第2段落に進みます。このパラグラフのメインアイディアは「Let us first consider the importance of the effective monitoring system.(まず初めに効果的な監視制度の重要性についてよく考えましょう。)」と段落終わりあたりの「Another thing is that those who use the money have to release a report to the monitoring organization, showing the details of what they spent the money on.(もう一つはお金を使う人がそれを何に使ったかの詳細を示す報告書を監視団体に提出すべきことです。)」になるかと思います。

つまり「効果的な監視制度の重要性」と「お金を使っている人の報告義務」がこの段落の重要ポイントになります。これらの目印として「first consider」の「first」と「Another thing」の「another」が呼応していて要点が2つあることに気づくことが必要です。

ここで設問(39)を見ます。1,は「~punish corrupted local politicians severely」が間違い。2.は「Japan should make recipient countries enact strict laws」が間違い。3は「~be open to Japan」が間違い。4.は「Japan should establish the effective system of checking」と「those who use the money have to release a report」と一致するので正解。

次に第3パラグラフと第4パラグラフのメインアイディアを確認します。それぞれ段落最初の「we should always keep in mind that Japan’s financial assistance should be offered to best benefit the local people(経済援助は現地の人の利益になるべき)」と「Japan ought to offer economic assistance in a sustainable fashion.(日本の経済援助は存続可能なやり方で提供されるべき)」になります。タイとフィリピンの事例は「現地の人の利益になっていない例」と「存続可能なやり方で提供されていない例」として挙げられています。従ってこの内容に合っている設問(40)の選択肢が正解になります。

1,3,4はいずれも第3パラグラフと第4パラグラフのメインアイディアとその事例から外れています。従って2.の「To argue that Japan’s ODA can hardly bring the greatest merits to the people in need.(日本の経済援助が必要としている人に最大の利益をもたらしていないことを論じるため)」が正解となります。

最後の段落はそれまでの内容のサマリーとなっていて「the government should properly give financial aid with a good monitoring system, to the advantage of local people and as effective assistance.(政府は地元の人々の利益になるように優れた監視制度付きで経済援助を適切に提供すべき)」と言っています。

設問(41)です。適切でないものを選ぶ問題です。3の「Japan’s ODA should be restrained(日本の経済援助は抑えられるべき)」はどこにものべられていません。これが正解となります。

この長文四択問題は英検1級の標準的なレベルより易しかったかもしれません。しかしながら、「タイトルから【筆者の意図を予測】する大切さ」「メインアイディアを押さえる重要性」「抽象→具体の意味の流れ」「対比表現や列挙表現(First, another)の重要性」「正解は本文部分のパラフレーズ(言い換え)」「誤答は本文内容の逆か記載なし」などがお分かりいただけたかと存じます。

私の主観ですが、時間との戦いが過酷な英検1級の試験では長文すべてを隅から隅まで丁寧に読んでいる暇はありません。「作者のイイタイコトと設問の根拠を効果的に本文から探し出す、押さえ込む」が必須テクニックだと信じています。
これをマスターすれば四択長文問題はきっと得点源となり、英検1級合格の強力な武器になると思います。

英検1級 英作文

攻略法 テンプレと具体例

限られた時間内に合格に必要なレベルのエッセイを書くには時短でそれなりの内容が書ける工夫が必要です。

時間をかけすぎないで楽にある程度のクォリティーに仕上がる「テンプレ―ト」を使うことも有効かと思います。特にイントロ、3つのボディの第一センテンス、コンクルージョンは悩まずに自動的にすぐに書けるようにしておくと便利です。私が使っているテンプレは次のようなものです。

writing1
<イントロ>Whether ~is a controversial issue being discussed among Japanese people(among people all over the world)today. I agree/disagree with the given topic for the following three reasons.

<ボディ>
First of all, 結論(自分のagree/disagree)を応援する「理由」センテンス. For example, +「理由」センテンスを事例(事実・判例)で応援するセンテンス. 第3センテンス以降も「理由」センテンスを事例(事実・判例)で応援するセンテンス.

Secondly, 結論(自分のagree/disagree)を応援する「理由」センテンス. For instance, +「理由」センテンスを事例(事実・判例)で応援するセンテンス. 第3センテンス以降も「理由」センテンスを事例(事実・判例)で応援するセンテンス.

Thirdly(Finally), 結論(自分のagree/disagree)を応援する「理由」センテンス.Here is an example,またはTo provide an example:~「理由」センテンスを事例(事実・判例)で応援するセンテンス. 第3センテンス以降も「理由」センテンスを事例(事実・判例)で応援するセンテンス.

*「理由センテンス」に使う動詞句は次のものを中心にすると楽な時もある:(contribute to, play an important role in , lead to, cause, make OC, ~allow/enable 人 to原形)

*基本的にSVCかSVOの文型で書くとよい。

<コンクルージョン>
For all the reasons stated above, +「結論」センテンスの「言い換え」
*「言い換え」=「結論」センテンスの動詞や、形容詞、副詞を言い換えたり能動態を受動態に変えたりする。

エッセイサンプル(2019-3)


上記のテンプレを使って実際に英作文してみます。
Can renewable energy sources replace fossil fuels? (2019-3)

書く前に日本語でいいので青写真を簡単に書き出します。

Agree
理由1:代替エネルギーは主流になりつつある。←ドイツ(代替エネ>従来エネ)、日本・アメリカのソーラーパネルの例

理由2:人々の注目が高まっている。←国内の調査例(好み:代替エネ>従来エネ)

理由3:科学者のあらゆる努力。←今後の可能性の例(↑普及→代替エネが従来エネに取って代わる)

この後テンプレに当てはめて書きます。

Whether or not renewable energy sources can replace fossil fuels is a controversial issue being discussed among people all over the world today. I agree with the given topic for the following three reasons.


First of all, renewable energy is becoming a mainstream. For example, in Germany, the amount of electricity produced from alternative energy sources first exceeded that from fossil fuels in 2019. Also, more people have begun to install solar panels on the roofs of their homes in the USA and Japan recently. Similar examples can be seen in other countries as well.

Secondly,people are paying more attention to alternative energy sources. For instance, according to a survey conducted in my country, most people said that they prefer to use renewable energy sources instead of traditional ones as long as they can afford to. This tendency will surely boost people’s demands for renewable energy.

Finally, scientists are making every effort to develop more efficient, affordable ways to access new types of energy. To provide an example: if renewable energy sources become more available for ordinary people with state-of-the-art technologies, alternative energy will take the place of conventional types of energy sources. This is obvious because a larger part of the world’s population is now aware of the importance of choosing eco-friendly energy sources.

For all the reasons stated above, fossil fuels can be replaced by alternative energy sources.
(231 words)    

Copyright 2021 ミラクル英語 Corporation.

イントロ部分は「Whether ~is」の「~」部分にTOPICをそのまま入れるだけなのでとても楽ちんです。

ボディ部分は3つ理由を考えるのが大変かもしれません。しかし、agreeの場合は「世の動向、人気、メリット(得)」などを考え、disagreeの場合は「世の動向、不人気、デメリット(損失)」などを考えます。

今回はagreeで「世の動向」「人々の注目」「専門家の努力」をポイントにしました。シンプルに「メリット・デメリット」だけで3つの理由が考えられる場合はそれが一番楽です。つまり<経済、政治、環境、健康、人間関係、国際関係、教育、幸福度(満足度)、繁栄、多様性実現>などの観点で「メリット・デメリット」を考えられるときはすぐに理由が思いつくと思います。

最初のボディの理由センテンスはSVC(S become C)の文を使い、その後3か国の具体例でサポートしています。2つ目のボディの理由センテンスはSVO(S pay attention to O)の文を使い、その後調査の具体例でサポートしています。3つ目のボディの理由センテンスもSVO(S make every effort)の文を使い、その後科学者の努力の具体例でサポートしています。

コンクルージョンはテンプレに当てはめ、TOPICを受動態にして言い換えています。こちらもすぐに書けます。

要領をつかめばこれぐらいの内容を25分前後でサッと書けるようになります。満点はもらえないまでも及第点には届きます。私もこのスタイルにしてからエッセイライティングはずいぶん楽になりました。

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英検1級 リスニング問題 正答のコツ


Part1

10問のDialogue形式の音声が流れます。基本的に男女2人の会話ですが、最後の設問になると男性一人、女性二人という場合もあります。取り上げられるトピックは「トラブルとその解決法、」「今後の予定(アクションプラン)」「買い物」「お金の使い方」「子供の教育」など様々で会話の場所は「職場、家庭、学校、お店、病院」などです。

どのトピックも「話題の中心」は何で、結局【「話のオチ」がどこに落ち着いたか】をしっかり理解する必要があります。往々にして男性と女性では意見が分かれていて、どちらがプラスでどちらがマイナスかを正確に聞き取ることも大切です。

メモをとる、とらないはどちらでもいいと思いますが、最重要キーワードは日本語でもいいので書き残しておくと正解選びに役立つこともあります。会話の場合は声のトーンが明るいか暗いか、話者の気持ちがhappyかunhappyかも参考になります。

対話形式のリスニングでは【but,などの逆説語の後ろ】【I want to~などの願望表現】【Can you~?/Will you~?/Please~.の依頼表現】、【Shall we~?やWhy don’t you~?などの勧誘・提案の表現】や【~need to~./~have to~.などの義務・必要性を表す表現】がネックになることもあります。従って、これらの部分はしっかり聞くと正解しやすいかと思います。

Part2

1つのPassageが読まれ、それに対して2つの設問に答えます。全部で5問あり合計10個の設問に答えます。内容は「歴史、科学、IT、生物、医学」等いろんなトピックがあり、ややアカデミックな内容です。解法のポイントは長文読解のメソッドに似ています。以下のやり方が正答選びの助けになると思います。

①音声を聞く前に設問選択肢部分の名詞(固有名詞等)、動詞、形容詞でキーワードっぽい語・語句に印をつけておきましょう。
タイトルを聞いて内容を予測・推測しながら聞くといいでしょう。
逆接語(but, however, yet, although, still, yetなど)の後  
*while, although, whereas, meanwhileなどの対比表現に注目しましょう。
理由表現(because, since, as, due to~など)や因果関係(so, therefore, as a result, consequently, eventually)に注目するといいです。
実験・調査→新事実(物事の増減や変化)/人、動植物の特徴(できることや珍しいこと)を把握しましょう。
偉い人「(固有名詞や専門家(プロ)等)が~した。:発見した(discovered)・研究した(researched/studied)思う(think)・信じる(believe)」の中身に注目しましょう。
時を表す副詞に注目(in the past, now, recentlyなど)し、時系列ごとの特徴を整理しながら聞きましょう。
追加情報:複数の“example”がある場合は後のものが設問に絡みやすいです。In addition、moreover, also、another~」などの語に注意することも大切です。
Problems←Solutions
メリット・デメリット
要求表現(should, need to, ask人to原形等)が需要、必要性を示します。
感情表現:例)like, dislike, happy、unhappy, sad、surprised)

特に①~⑦は正解の決め手となるヒントの場合が多いので、特に意識して聞くとよいです。

Part3

Real-Life問題、計5題。 実生活で起こり得るトピック(買い物、家のリフォーム、留学手続きや履修、保険プラン、車や家電の修理、個人や会社の書類提出、官公庁や銀行の手続き等)になります。指定された条件ですべき選択肢、行動を選ぶ問題になっています。できればsituationに示された2つか3つの条件部分に印をつけておくとよいでしょう。条件に合った情報をいかに押さえるかがポイントです。Part1やPart2と共通点も多いですが、ヒントは以下の情報に含まれていることが多いです。

逆接語(but, however, yet, although, still, yetなど)の後  
*while, although, whereas, meanwhileなどの対比表現に注目。
理由表現(because, since, as, due to~など)や因果関係(so, therefore, as a result, consequently, eventually)に注目。
要求表現(should, need to, ask人to原形等)が需要、必要性を示す。
If~を使った仮定条件の表現部分。


他のPartとの違いは4つの選択肢の中で条件に合わないものを素早く外すことと、合っている選択肢をいかに早く見つけるかです。確信をもって正解が選べたら、音声がまだ読まれている途中でも次の設問の条件を読んで準備することが得策です。

Part4

Interview問題が1題で2つの設問に答える形式です。インタビューをする司会者とゲスト(インタビューを受ける人)のやや長めのやり取りを聞きます。インタビューされるゲストは「科学者、エンジニア、芸術家、写真家、企業の人事担当、作家」など様々な職業のプロです。司会者はまず(社交辞令の)あいさつの後、ゲストの職業内容、その職業をするに至った経緯などをききます。設問になりやすい部分は2つ目以降の質問からが多く、「その職業ならではの課題・問題点」、「ゲストが一番重要視している取り組みや新しいチャレンジ」、「国や文化の違いの対応策」「時系列によるトレンドの変化」「その業界の未来像」などの質問がきかれることが多いです。

ヒントとなるのは他のパートとも幾分似ていますが、「逆接語の後ろ」「比較対照」「理由・因果関係」「トレンド」「新発見、新プロジェクト」「失敗例や成功例」「未来のビジョン」などに注目すると正答を選びやすいと思います。



この記事がお役に立てたら幸いです。最後まで読んでくださりありがとうございました。

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