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丸岡満美

人生とビジネスを「ケンチク脳」でサポートする建築士&コーチ

丸岡満美(まるおかまみ)

一般社団法人 ケンチク脳協会/一級建築士事務所 MoNo

コラム

親子で「空間認知力」をアップする! ワールドカップ2018・サッカー観戦のすすめ! 

脳力覚醒塾「こどもラボ」

2018年7月9日 / 2018年9月4日更新

スポーツを「空間設計デザイン」目線で観戦してみる!


盛り上がっているサッカーW杯2018。
次の土曜日曜が 準決勝そして決勝です。
今大会の4強は 全て欧州勢となりました。
つまり、開催国ロシアの
ご近所さん同士ということですね。
ヨーロッパのサッカー文化の底力を感じます。 
 
 
日本代表は すでに帰国しましたね。
8強の夢の扉を 開きかけた西野ジャパン。
その一部の選手たちが
個人でメディアに登場して
インタビューに答えたり、
あるいは 解説者や元・日本代表選手らが
その4戦の振り返りをするテレビ番組を
ここ最近はよく目にします。



その丁寧な解説の映像は
まさに 私がお伝えしたい
スポーツにおける 
空間設計デザインの世界です。
 
 
そう。 私は こちらでの前回コラムで
スポーツと空間設計デザイン度の関係を
書かせていただきました。
祝!日本代表BEST16「スポーツと 空間設計デザイン脳」


私が「ケンチク脳」と名付ける
建築士の特徴的な ものの見方・捉え方からの
「空間設計デザイン」という観点で
さまざまなスポーツ競技の特性を
分析するというものでした。
 
 
そして その一つの結論として
数多あるスポーツのジャンルの中で
「空間設計デザイン度」が高いと判断できるのが
球技系競技であるとお伝えしていました。
 

さらに コラムの最後では
いくつもある球技系種目の中で
もっとも魅力的である競技が「サッカー」である!! 
と 締めくくっておりました。


野球やバレーボールや
テニスや卓球でなくて
何故に サッカーなのか??
今回コラムは ここについてお話したいと思います。


丸岡満美の持論による 
スポーツの「空間設計デザイン度」は
「空間」「設計」「デザイン」の3要素で
競技の特性を評価しています。
(詳細については 前述のコラムをご参照ください)


つまり サッカーという競技は
この3つの項目で
高い魅力を有しているわけなのです。


サッカーにおける「空間性の魅力」



とてもシンプルですが
「空間設計デザイン度」においては
競技面積は広いほうが魅力的です。
「設計」の自由度が高まり
「デザイン」のバリエーションが増えるからです。


これはしかし ボリュームが大きければ
大きいほど良いのかというと そうではありません。
プレイする選手人数とのバランスが大事なのです。
広いフィールドでも 目で追いきれない大人数だと
俯瞰でゲームを見てしまって
感情移入がしづらくなってしまいます。
一方 狭いコートでの 個人やペアでの競技となると
選手個人の感情などのディテールが
強く伝わってくることとなり
スポーツとは少し異なる人間ドラマが生まれたりします。
空間の広さだけでなく 
選手の人数もまた大事な注目点なのです。


そしてまた フィールドコートの使われ方ででも
空間性は異なってきます。
サッカーやバスケットボールは
空間全体を 両チームで使いますが
バレーボールやテニスは
中央のネットやラインをはさんで
プレーエリアが限定的です。
また野球のように 攻撃と守備と
交代で1つのフィールドを使うものもあります。


後述する 設計度でみると
敵味方が入り乱れて 空間全体を使うスタイルが
難度が高く 魅力的なのです。


こういったところで 
第一要素「空間」を考えると
サッカーのフィールドは 十分な大きさ規模であり
またその広い空間を 両チームで
自由にすみずみまで支配できるという点で 
高評価を与えることができるのです。


サッカーにおける「ゲーム設計の難易度」



スポーツを「設計」の対象として
考えるとどうなるでしょうか?
このあたりは 建築士として
私がこだわってしまうところです。
例えば 算数のように 正解が一つで
いつも同じ答えが出るような問題には
あまり魅力を感じません。


球技系スポーツは いわばボールに翻弄される競技です。
どこに転がるのか どこに落ちるのか
その状況に合わせて 瞬時に
「設計」しなければいけません。
実際は 本番になってみないとわからないわけです。
でも 事前にあらゆる想定を「設計」するのです。


これは 建築士の業務の
机上での「設計」 と 工事現場での「監理」に似ています。
前者は 自身の脳内で建物を建てる行為です。
すべての前提条件をインプットし
目標項目をリストアップし
優先順位を整理して リスクを予測しながら
秩序立てて 計画を立てていきます。


建築士は 設計図書が完成すれば それを抱えて
リアルな現場で「監理」を行います。
脳内に建てた建物を 現実化させる行為です。
バーチャルな世界では成立していた事柄が
実際には理屈どおりにはいかないことはたくさんあります。
この時 目標理念はそのままに 
図面を変更する作業が発生するのです。
しかし それはあくまで
脳内にまだある建物の 実現化のためにです。


話を スポーツにもどしましょう。
どのような競技も 試合前に 
試合展開の「設計」は入念に行われます。
膨大な量で シミュレーションがなされます。
 
 
しかし 用意した「設計」が
実際に 本番で使えるかどうかはわかりません。
予測がぴったりはまることもあるでしょうし
状況に合わせて 修正アレンジが必要な場合もあるでしょう。
そして 全く想定外の状況が起こったときは
あらかじめ用意した「設計図」が無いこととなります。
瞬時にその場で 複数の「設計」を組み合わせたり 
あるいは ゼロからの ひらめき設計で
切り抜けることとなるわけです。


ボールの行方が軸になる 球技系スポーツは 
多くの競技の中で もっとも
「設計どおりに試合が運ばない」と言っていいでしょう。
いわば「現場主義」「現場での勘」が
とても要求されるわけです。


この「現場での再設計」の難易度は
先ほどに述べた「空間の広さ」とともに
選手の行動領域の自由さ度合いで変わってきます。


サッカーは 広いピッチ上で
計11人を自由に駆け回らせる設計を行うわけです。
しかも敵の11人もまた 自由自在に
ピッチ上に出現し 行く手を妨害してきます。
22人分のデータを抱えての設計に
かなりの知力とセンスが必要であることが
サッカーの魅力でもあると考えるのです。


サッカーにおける「デザイン・バリエーションの豊かさ」



最後に 3つ目の要素である
「デザイン性」について考えてみましょう。
ここでは 視覚として認識できる試合場面を
デザイン性ととらえています。
その高評価のポイントは
予測できないドラマ性と スピードとリズムと 
そしてバリエーションの豊かさです。


ここでは サッカーと同じく
国民的人気の高い球技の「野球」と比較してみましょう。


この競技もまた 広いフィールドを持ちますが
守備時の9人の選手の空間領域はとても限定的です。
ピッチャーマウンド ホームベース 3つの塁は固定され
選手はそれぞれの領域を守ってプレーします。
攻撃時についても 
バッターボックスから 
各塁を踏んでホームベースに戻るという
選手がたどる空間ルートは確定しています。
ビジュアル的なデザイン性でみると 動きは少なめです。


サッカーは 前述のように 
ピッチの上を自由自在に 
敵味方の22人が駆け回りますから
(極端にいうと ゴールキーパーが 
 自らのゴール前に走ってもOKなのです)
ゲームの光景は どんどんと変わっていきます。
右側ゴールに 選手が集まっていたかと思うと
次の瞬間には カウンターで左に流れると言った具合です。
 
 
この 次々に ゲームの光景が変わるということは
奇想天外な まったく新たな場面が
生まれやすい環境であるということなのです。
設計者。。。つまり監督や選手の
思惟や個性が反映されやすく
そこに 名シーンも生まれやすくなります。


また「制限時間」の有る無しででも
展開する場面シーンのドラマ性が変わってきます。

野球は 基本的に時間制限がありません。
出塁失敗が3人に達するまでは
ずっと攻撃を継続することができます。
このようなルールは 試合運びによっては 
スピード感やリズム感が生み出されず
場面変換においては やや緩慢にもなってしまいます。


対して サッカーは 時間制限があります。
90分を 休憩を挟んでの前後半で戦います。
この 時間の制約は 緊張感とともに
ゲームにスピード感を与えてくれます。
ロスタイムのルールは その最たるものです。
監督、選手はもちろん 観戦者も常に
「90分の中のどの時点か?」を含みながら
それぞれの立場で 試合に身を置いているのです。


そして W杯決勝トーナメントのように
勝ち抜き戦として 必ずに
勝者敗者を決めねばならない場合は
90分の後に 30分の延長戦があります。
そして それでも同点の場合には
まったく異なるプレースタイルとなる
PK戦が行われます。
広いピッチ空間を22人で駆け回る
「動」の競技から一転して 
限定された空間で 1対1が対峙する
「静」のスポーツへと変わるのです。
見える風景は 劇的に一変します。
実に巧妙に ドラマ性が構築された 
ゲームルールと言えるでしょう。


広いフィールド空間の中で
自由に駆ける11人の選手のプレーを想定して
設計することの 楽しさ と 難しさ。
そして 次々に場面シーンが変化し
一瞬たりとも目が離せない緊張感が生まれる。
これが 「空間設計デザイン」目線で見る
サッカーの魅力なのです。


サッカー観戦のついでに 空間認識力を鍛えよう!



建築士の特徴的な脳の使い方として
「俯瞰視」という言葉を
ケンチク脳では よく用いています。


建築設計デザインにおいては
完成予想の形を伝えるために
図面のほかに 模型や
完成予想パース図を作成しますが
このパースの表現の一つに
「俯瞰鳥瞰図」というものがあります。


鳥の目線から
つまり 上空から見下ろして
周囲の様子も含めて
計画敷地の完成予想を描画する絵です。


例えば スタジアムの上空から俯瞰の目線で 
サッカーというスポーツを見た時も
とても 変化のある風景であるはずです。
90分の中で ピッチ上の選手22人の配置は
めまぐるしく変化します。


そして 優れた選手は ピッチに立ちながら
この「俯瞰視」の景色を
脳内に描いていると言われています。

 
こう言った選手は 当然に空間把握脳力が高く 
瞬時に正確に空間認知した情報から
記憶の中の最適な回答を選んで 運動野と連合し 
見事な身体技能を披露するわけです。
 

ゲーム本番で このパフォーマンスを実践しながら
事前の作戦会議で ホワイトボードの上で
何度もいくつも組み立てた「真上から見た図」と
リンクするということなのでしょう。
 

そこで。。。
見えている光景に「俯瞰視」を合わせる〜
という脳の使い方に 一度トライされてみませんか?
まずは この週末に開催される
サッカー ワールドカップにていかがでしょうか?


お子さんの 空間認知能力をアップさせるのに 
効果は絶大です。


その方法は ちょっと大きめの紙に
サッカーのピッチの絵を描いて
テレビ観戦時に 視界に入る場所に置く。。。
ただこれだけです。
テレビの横に貼り付けても
ソファーの前のテーブルに置いてもOKです。

「サッカーフィールド」Wikipediaより

華麗なシュートやパス回しに釘付けになる
その合間に チラチラと
ピッチ全体を見下ろしてみる。。。
この「俯瞰視」スイッチのオンオフが
空間認知脳力を高めてくれます。


もちろん 大人の方にもオススメです。
人生を 俯瞰視する力につながりますから。
ご興味を抱かれましたら ぜひ!


ーーーーーーーー
以上 
デザイン思考ケンチク脳でアプローチする
ブランディングコーチの丸岡満美でした!

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