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小松和代

痛みに寄り添い心を癒やす、大きな母のような公認心理師

小松和代(こまつかずよ) / 公認心理師、保健師

カウンセリングルームRAFFINE(ラフィネ)

コラム

私の彼氏(夫)は回避型なんです。どうしたらいいですか?

2022年11月23日

コラムカテゴリ:メンタル・カウンセリング

彼氏や夫との関係に悩んで、色んな情報を調べて愛着理論に行き着いたという女性も沢山いらっしゃいます。そこで「私の彼氏(夫)って回避型だったんだ!どおりでしんどい事だらけだったわ!」なんて腑に落ちて、冒頭の質問となるんですね。



ここでお伝えしたいのは、彼氏や夫が何型だろうがそこは一旦置いておいて、大事なのは「あなた自身は何型ですか?」という事です。何故なら、あなたが【安定型】であれば、彼氏や夫がどんなタイプの型でも問題にならないからなんです。

安定型の恋愛特徴を思い出してみましょう




①「自分はこうしたいけど、キミはこうしたいんだね。」というように、自分自身も相手の気持ちもどっちも大事にしてくれます。
⇒言い換えると「私はこうしたいけど、あなたはこうしたいんだね。」というように、あなたは自分自身の気持ちだけではなく、彼や夫の気持ちも大事に出来ます。

②私は愛される価値があるし、人を愛する事もできるという感覚を持っています。
⇒つまり、私は彼氏(夫)から愛される価値があるし、逆に彼氏(夫)を愛する事もできるという感覚を持っています。この【愛】というのは、「例え相手がどんな彼氏(夫)でも愛している」というような【無償の愛】に近いものです。

③例えば彼からLINEの返信がなかなか無い場合、安定型は「私は愛される価値があるんだから、きちんと対応してくれない男はお断りよ。」とアッサリしています。

と、このようにあなた自身が安定型であれば、相手がどんなタイプの型の男だろうが「それが彼の気持ちなんだもの、しょうがないやね。」と受け入れるか、「そんな男を私が自分の意志で好きなんだからいいの!」と無償の愛で付き合い続けるか、また逆に「私を傷付ける男なんてムリムリ!」とさっさと別れるかするので、問題にならないんですね。ですから、あなたが彼氏や夫との関係で悩みに悩んでいるという事は、あなた自身の型が安定型以外の型である可能性が高いのです。

ならば「回避型の彼氏(夫)をどうするか」を考えるのではなく「自分自身をどうやって安定型にもっていくか」を考えて実行した方が、話は早いです。だって、彼が変わるのを待っていたって時間がかかるから。特に「俺は変わりたい!」と強く思っていない相手を変えるなんて至難の業ですし、彼(夫)の変化を待っている間にあなたはどんどん疲弊していきますので。

どうやって自分を安定型にもっていくの?




ここでもう一度、安定型の特徴を思い出してみましょう。
幼少期に、自分の存在価値を養育者に認められながら育つので、基本他者に対しての【信頼】を持ちます。それは他者だけでなく、自分自身に対しても【信頼】を持っているという事です。言い換えると「これが私なんだから、私はこれで良いんです。」という気持ちを持っているという事です。この気持ちを【自己肯定感】といいます。安定型の人はこの自己肯定感がとても高いのです。
そしてもうひとつの特徴。幼少期、自分自身の気持ちや要望を養育者に大事にして貰いながら育つので、自分自身の感情を押し込めずにしっかり感じる事が出来ますし、常に「私はどうしたいのか」という気持ちをちゃんと持っています。さらにその気持ちを他者に伝える事が怖くありません。この「自分はどうしたいのか」という気持ちを【自分軸】といいます。

つまり、安定した恋愛関係や夫婦関係を築く為には、
①あなた自身を安定型に近付けること
②その為には、自己肯定感を高くもつこと
③また「私はどうしたいのか」という自分軸でものを考える習慣をつけること
この三つがキーポイントになってきます。

自己肯定感と自分軸を持つ方法

①今現在、あなたが安定型では無いという事は、過去に他者との関係に於いて、何かこころに傷を受けるような出来事があったはずです。ここでは他者=養育者としていますが、他にも兄弟姉妹、親戚のおじさんおばさん、学校生活や部活の中での先生・友達・クラスメイト、付き合った恋人等も他者に含まれます。そのこころの傷を癒やしていきましょう。まずはこのこころの傷が癒えないと、自己肯定感も自分軸も持つ事は難しいです。過去のこころの傷を癒やすには【インナーチャイルドを癒やす】というワークが有名です。YouTubeで検索すると沢山出てきますが、出来たら自分ひとりではなくて信頼できるカウンセラーと一緒にやって下さい。何故なら、やってみると分かりますが、傷付いた自分の過去に向き合うのはかなり怖いからです。人によっては怖くて出来なかったり、気持ちがより一層落ち込んでしまう場合もあります。その時に、信頼できるカウンセラーがあなたの近くに居て一緒に過去に向き合ってくれると安心です。これも愛着理論ですね。
②自分を褒める練習をしましょう。スマホのメモでもノートでも良いですので、毎日5個、自分を褒める言葉を書きましょう。私がカウンセリングをして感じるのは「他者を褒める事は出来るのに、自分を褒める事が出来ない人が多いなあ。」という事です。皆さんもっと自分を褒めて良いんですよ。「私、今日も生きた。えらい!」って、褒めて下さい。
③「私はどうしたい?」って、いつも自分に聞いてあげましょう。そしてその願いを叶えてあげましょう。例えば、
・朝起きたら「朝ごはん何食べたい?」って聞いてあげる。そして叶えてあげる。「ありがとう私。」って感謝する。
・休日は「今日私、何したい?」って聞いてあげる。そして叶えてあげる。「ありがとう私。」って感謝する。
ポイントは叶えられないお願いをしない事。叶えられない自分が嫌になって自己肯定感が下がってしまいますので。
このように、小さな事からこつこつと「私はどうしたい?」と自分に問う癖をつけるのです。他者にこう思われるからとか、他者に言われたからではなく、「私がこうしたいからこうする」という意識を持つようにしてみて下さい。

まとめ

安定した恋愛関係や夫婦関係を築く為には、彼氏や夫がどんな愛着の型だろうが関係ありません。
①あなた自身を安定型に近付けること
②その為には、自己肯定感を高くもつこと
③また「私はどうしたいのか」という自分軸でものを考える習慣をつけること
「彼氏が・・・」「夫が・・・」と言っているうちは【彼軸】【夫軸】になっているという事です。【自分軸】を取り戻してあなたが安定型になれば、実はどんな相手でもイケるんです。そう考えるとちょっと楽しくなってきませんか?

この記事を書いたプロ

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