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コラム

なぜ断捨離は流行ったのか

2020年1月14日

テーマ:片付けの考え方

コラムカテゴリ:くらし

断捨離の考え方

断捨離という言葉が誕生したのは、やましたひでこさんという方が2009年末に出版された「新・片付け術『断捨離』」からです。断捨離は、2010年の流行語大賞にノミネートされて、広く知れ渡ることとなりました。商標登録もされています。

住まいと心のガラクタをコンサルする「クラターコンサルタント」としても活動されているやましたさんが生み出した言葉、断捨離。単にものを捨てて片付ける、というだけではなくもっと奥の深い考え方なのです。

断捨離とは、不要なものを捨ててものへの執着をなくす、それが心の執着をなくすことに通じるという、人生哲学です。

ものを捨てる、手放す時には、本当に必要なものかどうかを考え、不要だと思ったら思い切って捨てるか手放すかします。その判断基準は、ものの価値ではなく、「自分」がそれを必要としているかどうか、になります。

いくら高価なものでも、いただいたプレゼントでも、いつか使うかもしれないものでも、今の自分にとって必要でなければ、それは不要なものになってしまうのです。自分の心に問いかけて、選択することが大事です。

心に問いかけるということは、自分は何に執着しているのか、大切なものは何だろうと考えることです。そうすることにより、本当に大切にすべきものがわかってきます。
自分の人生において必要で大切なものだけを保管しておき、不要なものは処分しましょう。

捨てるということは、執着をなくす、ということに通じます。ものへの執着をなくすと、心が解放されて明るくなり、前向きな気持ちになります。
そうすると、自分を取り巻く流れが変化して運気を呼び、人間関係や仕事など何事も順調に運びます。

そのようになれば、楽しく生き生きとした人生を送ることができます。

これが断捨離の本来の目的であり、考え方です。

断捨離が流行した理由、背景

日本では昔から「もったいない精神」が尊ばれ、ものを大事に長く使うことが美徳とされてきました。この精神は世界にも広がり、「MOTTAINAI」という言葉が世界共通語として使われています。

確かに、食材を無駄なく使う、道具や服などを手入れしながら長持ちさせるなど、ものを粗末にしないで丁寧に扱うことは、とても大切なことです。

でも度が過ぎると、もったいなくて捨てられないから、何でもかんでもため込んで、やがては家の中にものがあふれている状態になります。何年も使っていない道具、食器、洋服などがスペースを占領し、冷蔵庫の中には賞味期限の過ぎた食品がぎっしり、などという家庭も中にはあるでしょう。

断捨離という言葉が登場した時は、「もったいない精神」にとらわれていた日本人の心をわしづかみにしました。ものを捨てるなんてもったいない、大事にしまっておくべきだ、という概念を、使わないものは捨てても良い、という概念に変えさせた断捨離という言葉は、多くの日本人の共感を呼び、流行していきました。

断捨離が流行した背景には、このような日本人の精神にあったと言えるでしょう。

断捨離の注意点①

2009年に登場した断捨離は日本人の心に根強く浸透し、10年たった今でも何かあれば「断捨離しよう」などと、日常的に使われています。

ただここでちょっと立ち止まって考えたいのは、不要なものをすべて処分するために、断捨離をしようとしているのではないか、ということです。つまり、ゴミ処分のための断捨離が、目的になっていませんか。

断捨離することを目的に、ゴミを処分するのではありません。断捨離は目的ではなく、ものへの執着をなくして心を解放し、心地良い生き方をすることを目的として断捨離をするのです。

断捨離をすると部屋はスッキリきれいになります。そうなるとうれしくなって、何をするにしても断捨離しなきゃとなって、ものを処分する断捨離そのものが目的であるかのようになってきます。

多くの方の勘違いが、そこなのです。

前述したように、断捨離は人生哲学です。何が大切なのかを知り快適な人生を送るために、断捨離をしましょう。

断捨離の注意点②

ブームになっているから私もしよう、と波に乗っかるために断捨離をしようとしていませんか?

家の中やライフスタイルを見直して本当に必要だと思えば、断捨離をすればよいのです。家の中が整理整頓されていて、快適な暮らしができていれば、断捨離する必要はないでしょう。ブームだからといって、必要のないものを無理にすることはありません。

家の中をスッキリさせたいと思って、片付けを始めたその結果、気がついたら断捨離をしていたということもあるかも知れませんね。

断捨離の注意点③

断捨離には、ものへの執着心をなくすという意味もありますが、そのことにとらわれすぎて、断捨離をしなくてはいけないという強迫観念に陥ることに注意しましょう。
断捨離そのものに執着してしまう恐れがあります。

自然の流れに任せて、必要と感じた時に行えばいいのです。

断捨離の注意点④

ここでまた、大きな勘違いについてお話ししたいと思います。
何度も言っていますが、大切なのは断捨離ではなく、断捨離をしたことにより環境が変わり、良い運を呼び込み、生き生きとした人生を送れるという結果が大切なのです。
断捨離自体に価値があると勘違いしている方も多いと思いますが、快適な人生を送るための一つの方法です。

断捨離に価値があるのではなく、結果としての人生に価値があるのです。

断捨離の考え方、流行した理由、注意点についてお話ししてきましたが、断捨離の意味を理解して、より良い素敵な人生を送っていただきたいと思っています。

この記事を書いたプロ

綾部奈美

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