出版企画原稿ほぼ完成・求む出版社さん

明石郁生

明石郁生

テーマ:ACカウンセリングの臨床現場から



お役に立つ方に広く読んでもらいたいと願いながら、ぼちぼちと臨床の合間に書きためていた原稿がほぼ完成しました。どのようにしたら出版に繋がるのかわかりませんので、こちらに出版企画書と原稿の抜粋をアップしました。ご一読いただいて出版社さん、編集者さんからのお取組みをこころ待ちにしております。https://ikuoakashi.jp/home/publication/



仮タイトル:
『どうやって愛したらいいのかわからない?』
『どのように愛されたらいいのかわからない?』
ー アダルト・チルドレン(AC)を再考する22の事例ワーク ー

■なぜ、「この本」をつくろうと思ったのか?:
 80年代後半から2000年代前半にかけてアダルト・チルドレン(AC)という言葉は少し誤解されたまま広がりました。幸運なことと言えば子ども時代に不適切な養育環境を体験し、その影響を少なからず受けたまま青年期を向かえた人々が、自身の苦難の理由を知る機会が開かれたことです。けれど、ACとは診断名ではないため、自分にはどのような援助が必要なのかわからず、専門機関の援助に繋がりにくい人々がいまもなお少なくありません。また、かれらの苦難には学校や職場、家族の中でも周囲の目に見え難いという特徴があるため「恋愛依存」「仕事依存」または「引きこもり」、果ては「キレル人」「パーソナリティ障害」などのレッテルを貼られることを恐れながら、援助の場を探し続けています。

 和田によれば、現在の日本の精神医療はストレスチェックで引っかかる「不安障害」や「適応障害」「依存症」「トラウマ」「PTSD」(心的外傷後ストレス障害)「強迫性障害」「身体症状症」あるいは子どもの「発達障害」などには十分に対応できていない。他方、アメリカではベトナム戦争後の70年代、80年代にトラウマやPTSDの患者さんが急増しましたが、この頃から、アメリカの精神療法家たちは、より精神療法を見直すようになった。そのため、今のアメリカの精神医療の体制は、日本のような薬物中心ではありません。薬より精神療法のほうが「治せる治療」だからである。
 また、近年では子ども時代に負った心の傷のため、大人になっても苦しみ続ける人々をACE(逆境的小児期体験)という用語使った研究が注目を集め、ケアに関する様々な取り組みが議論されている。

 <引用文献>
和田秀樹:ダイヤモンド・オンライン,メンタルクリニックが「治らない患者」であふれ返る深刻な理由,https://diamond.jp/articles/-/348321?page=3 2024.8.7 20:00.
和田秀樹著,「精神医療」崩壊 メンタルの不調が心療内科・精神科で良くならない理由 ,青春出版社,2024.
厚生労働科学研究成果データベース:https://mhlw-grants.niph.go.jp/system/files/2019/192011/201907005B_upload/201907005B0011.pdf

 こうした現状の中で、援助の場を探している潜在的な読者にむけて、精神療法を実践している開業カウンセラーの現場報告を書籍にすることは、かれらとかれらの家族にひとつの指針を分かち合える機会となるのではと考えました。

■この出版企画の狙い:
アダルト・チルドレン(AC)という言葉を専門的援助の必要がないと片付けてしまうわけにはいかない苦難を抱えている「自覚」として敬意を表する。そして、差別され蔑む用語ではなく、自分自身を理解しより成熟した自分になるためのひとつの「表現」として再考するため。

どうぞよろしくお願い申し上げます。

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明石郁生
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明石郁生(臨床心理士・カウンセラー)

家族とAC研究室

今、起こっている課題にはなんらかの意味があり、変化や成長のための大切なプロセスである。と捉えてカウンセリングを実践しています。

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