資金調達、財務管理を通して中小企業の「まっとうな経営」を支援する（2/3）

財務管理で不正経理が発覚する例も

　中小企業の場合、経営者が必ずしも経理に明るいわけではなく、経営実態の把握のために、財務を管理するのも井上さんの仕事です。
　「企業の粉飾決済がニュースで騒がれることがありますが、それは、ごまかしながらやってきて、ゆがみを自分で抑えられなくなった結果なんですよね。そうならないために、最初からゆがみを作らないことが大事。銀行に在籍した経験で言うと、貸し剥がしに合わないためには改善計画の8割がクリアできていれば大丈夫。そこで、いま何をすべきか、税理士さんとも違う第三者の視点でアドバイスできることはたくさんあると思います」

　余談ですが、井上さんが財務を管理するようになったことで、従業員の着服という思いがけない事実が発覚した事例もあるそうです。

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