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福山恵美子

手軽なアートの力で人の心を癒やすセラピスト

福山恵美子(ふくやまえみこ) / アートセラピスト

アトリエ「心のお絵かき」

コラム

子供の絵とアートセラピー

2020年2月21日

テーマ:アートセラピー

コラムカテゴリ:出産・子育て・教育

東日本大震災の後、避難所で生活する親子の様子をテレビで見たことがあります。

自由に遊べない避難所の中で、幸いにもその子は画用紙とクレヨンを持っていました。
まだ就学前の男の子さんだったと記憶しています。
津波に襲われたときは家の中にいて、親御さんに抱きかかえられ、首まで水につかりながらもがんばって助かったという話でした。
幼い身にはどれほど怖かったことでしょう! 想像を絶します。

その子が描いた絵はどれも、画用紙いっぱいに真っ黒や茶色などが、ただただぐちゃぐちゃに塗られていました。
形は無く、何枚も何枚も、ひたすら暗い色が力いっぱい塗られている、という感じでした。
「以前は、明るい色の自動車の絵なんかを描いていたんですがねぇ。」
と、お母さんは心配そうに話していました。

が、その絵を見つめていた私は「この子の心は再生する。」と直感しました。
この子はぐちゃぐちゃに黒い色をひたすら塗ることで、恐怖の記憶や今も続く不安を外に出している。今この子の心の中は、こんな風に暗くてわけのわからない混沌とした状態なんだ、それを絵にして出すことで、心の中を一生懸命元通りにしようとしているんだと思いました。

数日後、一緒に遊んでくれる中学生のお姉さんたちのボランティア活動のおかげも手伝ってか、無言で画用紙を黒く塗っていたその男の子は、元気な笑顔を見せて遊んでいました。

子供が暗い色ばかりを使って絵を描いたりすると、ついつい親は
「そんな色ばっかり使って。なんでもっと明るい色を使わないの?」
と言いたくなるかもしれません。
が、色にも絵にも良い悪いはありません。
子供さんは子供さんなりに、必要な作業を黙々と行っているのかもしれません。
あなたがその絵を見て「いやだ」と感じたとしても、その絵が悪いとか間違っているというわけではないはずです。
「今日は、こういう絵を描いたんだね。」と見守る姿勢も大切かと思います。

自由に表現する事で癒やされるアートセラピーは、子供さんにもそのまま当てはまると感じています。

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