赤ちゃんがほしい、独自漢方で不妊の悩みを喜びへ（2/3）

不妊に悩む人たちの力になれる子宝アドバイザーを目指す

　田之上さんが今積極的に取り組んでいるのは、漢方を運用した子宝相談です。さつま薬局では、ある独自の漢方を取り扱っています。これは、子宝相談で非常に高い実績を持つ薬局が独自に開発したもので、必要な知識と技術を修得するための研修を受けた薬局だけが取り扱うことができるのだそうです。その研修を受けたさつま薬局は、県内でも貴重な存在です。
当初は、妊娠を望みながらなかなか成果がみられず苦しんでいるカップルを見て、なんとか漢方薬を運用して力になることができないだろうかと思案していた田之上さん。自分なりに専門書を購入するなど勉強をしていく中で、ある研究会でこの独自漢方を開発した薬剤師の方と出会いました。確信を得た田之上さんは早速この薬剤師の方に師事し、不妊症に対する独特の漢方運用法を学びました。

　「漢方を使った子宝相談では、妊娠できないのは体の機能が低下していることが原因と考え、誰もが本来持っている体の機能や能力を整えて状態をよくすることで妊娠の可能性を高めることを目的としています。」と田之上さんはいいます。これは西洋医学で行う積極的な不妊治療とは異なり、毎日の生活の中で体質や体調をじっくりと改善して妊娠に近付く「体づくり」を目指し、自然な妊娠を促すものだそうです。田之上さんは、そのために必要な漢方や養生法などを見極めて適切に提案するための高い知識と技術を修得し、現在も定期的に研修をうけています。

＜次ページへ続く＞

【次ページ】お客様の喜びの声を励みにさらに役に立つ薬局を目指して

次のページへ