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コラム

子どもを褒めたいけどなかなか褒められない、いつ褒めたらいいの!?とお悩みの方必見! 子どもを褒める3つのポイント

2023年2月9日

コラムカテゴリ:出産・子育て・教育

私たちがコモンセンスペアレンティングの親向け講座をしていると、よくこんな方々に出会います。

「うちの子はいつも問題行動ばかりで、褒めるところがありません」
「褒めることが大事って分かっているけど、褒めると調子に乗るから褒めたくありません」
「どうやって褒めたらいいのか、分からない。自分も親に褒められた記憶はない」
「うちの子は褒めても嫌な顔をする。褒められることが嫌いです。どうすればいいですか」

皆さまはいかがでしょうか。
私はいつも上記のような方々の言葉を聞くと、「まず一人一人が褒める事を意識され、行動に移してみたこと」や「やってみて難しかった事を掴まれている事(できていなくてもいいんです!)」、さらに「どうにかしたいと思われていること」を感じ取れて、本当に素晴しいなと気持ちが温かくなります。
褒めたくても嫌な顔をされたり、褒めようとしている時に「また~」と問題行動を見つけてしまったりすると、つい溜息がこぼれたり、、子育て中の親の悩みは尽きないかと思います。

ただ、考えてみてください。子ども達は、24時間、ずっと良くない行動をしているでしょうか。
きっとそうではないですよね。では、なぜ私たちは「あの子はいっつも問題行動ばかり」と考えてしまうのでしょうか。
それは、子ども達の良くない行動は気が付きやすいものですか、あたりまえに出来ている行動にはなかなか目が向きにくい、気が付きにくいためです。
私たちが気付いていないだけで、実は褒める事ができる良い行動はたくさんあります。
では、いつ褒める事ができるのか、3つのポイントを見ていきましょう。

1.子どもが既によくできる行動

小さなことで構いません。既に日課としてできている事や「できて当たり前」と思っている行動も褒めましょう。
例えば、朝起きて「おはよう」という、なにかして貰ったら「ありがとう」という、部活から帰ってきたらすぐに洗濯物を出す、寝る前に歯を磨く、部屋に掃除機をかける、なども褒める事ができます。

2.問題行動の改善が見られた時

以前は難しかった行動や注意を受けた行動に進歩が見られたら、そこに注目して褒めましょう。小さな一歩でOKです。例えば、以前は買い物に行って「買わないよ」といったら泣きわめていて子どもが「わかった」と涙をこらえて受けいれる事ができた、服を脱ぎっぱなしにしていた子がまとめて籠に入れる、悪い事をしても自分からなかなか謝れなかった子がぶっきらぼうでも「ごめんね」と言えた、テスト勉強を頑張ってテストの点数があがった、ランドセルを投げていた子がそっと置くようになった、など小さな一歩でも褒めましょう。例え小さな努力でも子どもは自分の努力が認められたと思うと、更に良くしようと努力します。

3.新しいスキルに取り組もうとする時

子どもが新しいスキルに試みている時も褒めるチャンスです。例えば、小さい子であれば、脱いだ靴を並べる、トイレの後に水を流す、といった簡単な行動でも大丈夫です。学齢期であれば、苦手な科目の宿題にとりくむ、アルバイトを探す、携帯のルールに従う、など完璧でなくても、試みようとしている前向きな努力を褒める事で子ども達は努力を続けます。また社会スキルを教え、習得するまでの過程でも、大人の褒め言葉と注目は、子どもにとって大きな励みになります。
学齢期で特に子ども達に教えたい「おちつく」スキルでも、その効果は発揮します。いつもは何か嫌な言葉を言われたらつい言い返して喧嘩になっていた子が、例えば、一旦立ち止まり深呼吸をしようとしたら、私たちは、その場面を捉えて、このように褒めることもできます。

『お、すごい。
今、言い返さずに、止まって大きく深呼吸しようとしているね。
早く落ち着けると、自分のしたい事に早く戻れるね。本当にえらかったよ!』



いかがでしょうか。

子どもが良い行動をした時はたくさん褒めましょう。褒める事で、子どもにとって内面的なご褒美になるばかりではなく、将来子どもが親の注意を受け入れやすくなります。
中には、褒められる事を初め、気まずいと感じる子もいます。褒め言葉を使い続ける事で褒める事に慣れ、また子どもも褒められる事に少しずつ慣れて、褒められる事を徐々に受け入れるようになっていくでしょう。但し、友達などの人前で褒められることを嫌がる子も一定数いますので、その際は家庭で2人になってからほめる等の工夫をしましょう。

ボーイズタウンの研究では、子どもは4回褒めて、1回正すことが最も効果的な割合だと言います。
まずは皆さんも、お子さんの「既によくできている行動」からほめてみてはいかがでしょうか?

出典:
RayBurke,ph.D , RonHerron , BridgetA.Barnes,M.S、堀健一、久山康彦リチャード、久山リチャードはな、利根川泰奈、 『ボーイズタウンコモンセンスペアレンティング(学齢期篇Fouth Edition)』、株式会社グローバルメディア、2022、P74-75(ISBN 978-1-7923-8549-0)

この記事を書いたプロ

前原加奈

心理学にもとづいた保護者支援のプロ

前原加奈(エンパワメントみやざき)

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