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時任真幸

アスレティックトレーナーとしてスポーツを支えるプロ

時任真幸(ときとうまさき)

神村学園専修学校

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コラム

脱臼の応急処置に整復しようとするのはNG。急いで病院へ!

【概要】
脱臼は関節を構成する骨どうしがはずれて正しい位置にない状態のことです。
治療は整復後,固定して安静にすることですが,医師,柔道整復師以外の人が整復をすると症状を悪化させることがあるので絶対にしてはいけません。



脱臼の応急処置で絶対やってはいけないことは整復


脱臼は,関節を構成する骨と骨がはずれて正しい位置にない状態になってしまうことです。
痛みや腫れがあり,見た目に患部の形が大きく変わっているのが特徴です。
関節が外れただけでなく,骨折や靭帯を損傷していることもあります。

脱臼の治療では,患部の整復をした後,脱臼箇所を少なくとも3週間程度固定します。
その後4~8週間程度,脱臼を起こした方向への運動を控えなければなりません。
治療の期間は,脱臼した部位やその程度により変わってきます。

スポーツ時に脱臼を起こしたとき,チームや選手の専属のトレーナーがいれば,彼らが負傷者の応急処置をします。
基本はRICE療法を行い,整復はしてはいけません。
患部の固定をしたらすぐに病院で医師の診察を受けるようにしてください。

脱臼で整復の応急処置をしてはいけない理由


脱臼は,症状によっては骨折や靭帯損傷を伴っていることがあります。
それらを判断するには病院で画像診断を受けなければなりません。
外見や手の感触だけでトレーナーが整復を試みると,症状が悪化してしまうリスクがあります。柔道整復師であれば整復を行うことも可能ですが,画像診断をしなければ関節内の状態がわからないため,大きなリスクを伴います。
最悪の場合,手術が必要になってしまうこともあります。

脱臼をしたら,とにかく冷却と患部の固定をした後,できるだけ早く病院で医師の診断を受けるのが脱臼の早期回復のポイントです。
トレーナーが整復をすることは出来ませんが,実際は少しでも早く病院で整復してもらうことで症状の回復は早まります。
時間が経てば患部の腫れが進み整復が困難になってしまうので,急いで病院へ行きましょう。

脱臼の治療は整形外科で受けます。

脱臼の治療は時間をかけて行い再発を防ぎましょう


脱臼は,骨折や捻挫と比較して同じ場所に何度も起こりやすい特徴があります。
ひどい場合,10回以上繰り返す人もいます。このような状態になると,自分自身でも脱臼させることができたり,夜,寝ている間にも脱臼してしまうなど,日常生活にも悪影響が出てしまいます。

この原因は,一度脱臼をしてしまうと靭帯が伸びてたるみやすいことや,関節唇とよばれる組織が損傷して元にもどらないことがあるためです。
このような症状は,組織に柔軟性がある若い世代の人に多くみられます。
あまりにも頻繁に脱臼が起こるようなら,外科手術が必要になります。

脱臼を起こしたら医師の診察を必ず受けます。
そして整復後の安静・固定については,医師から指示された方法や固定する期間を守り再発を防ぐようにしましょう。




手術に至らないようにすることが一番大事ですが,スポーツ活動を再開すると,脱臼しないようにすることは容易ではありません。
手術するかしないかは,医師や指導者,トレーナーが一緒になって十分な話し合いをして,最後は選手個人が決めることとなります。
手術からの復帰にも大変時間がかかり,つらいリハビリテーションを行わなければなりません。

まずは脱臼しないように関節周囲の筋力やインナーマッスルを強化すること。脱臼しやすい肢位を知っておくこと。自分の関節の硬さ,柔らかさを知っておくこと。
万一,脱臼してしまった場合や関節を損傷してしまった場合には,信頼できる医師やトレーナーなどの専門家に十分相談することが重要であると私は考えます。

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