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時任真幸

アスレティックトレーナーとしてスポーツを支えるプロ

時任真幸(ときとうまさき)

神村学園専修学校

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コラム

アスレティックトレーナー,それぞれの資格の違いと特色

アスレティックトレーナーとは

2017年11月13日 / 2017年11月14日更新

【概要】
「アスレティックトレーナー」そのものは国家資格ではありません。
現在,この資格試験を実施している民間機関は日本国内では複数機関あります。
またアメリカの「NATA(全米アスレティックトレーナーズ協会)」の公認するATC(公認アスレティックトレーナー)資格認定試験は,アメリカ医学会が認める準医療従事者であり,国家資格となっています。
今回は複数の機関が実施するアスレティックトレーナー認定試験の実施要項を紹介します。

【本文】

アスレティックトレーナーを目指す複数の方法


アスレティックトレーナーを目指すには,民間機関が主催する養成講習を受講し認定資格試験を受講すればアスレティックトレーナー資格を取得することができます。

日本国内では,2つの機関でアスレティックトレーナーの資格を取得することができます。
またアメリカでも,全米アスレティックトレーナーズ協会が公認するATC(アスレティックトレーナー)資格認定試験を受けて合格すれば,アメリカの国家資格であるアスレティックトレーナーになることができます。

日本でアスレティックトレーナー資格をとる3つの手段


国内でアスレティックトレーナーの資格を取得するには,下記の3つの機関で実施している資格認定試験のどちらかを受験する方法があります。

(1)日本体育協会公認アスレティックトレーナー(JASA-AT)
国民スポーツの普及・振興・生涯スポーツの推進を目的とし,スポーツを通してよりよい社会の構築に貢献する公益財団法人日本体育協会が,その指導者育成のためにアスレティックトレーナー制度を設けています。
同協会が主催する検定試験は平成6年よりスタートしました。

協会が実施するアスレティックトレーナー養成講習会を受講した後,同協会のアスレティックトレーナーの検定試験を受けることができます。
またこの講習会は,協会が承認している全国各地の大学や専門学校でも受講することができます。 →http://www.japan-sports.or.jp/coach/tabid/226/Default.aspx

受講資格は,年齢が20歳以上で日本体育協会加盟団体や同協会が認めた国内統括競技団体の推薦が必要となっています。
この詳細を説明しますと,各都道府県にあります,体育協会(鹿児島県体育協会等)から推薦1位,2位を日本体育協会に提出,また,日本バレーボール協会や日本陸連,全日本軟式野球連盟,JFAなどの団体からも同様に2名程度推薦されます。また,少数ですが,直接日本体育協会推薦枠もあります。この中から,日本体育協会が選抜し,約100名程度が養成講習会受講資格を得ることとなります。
このため養成講習受講資格を得るだけでも,とても困難なものとなっています。
http://www.japan-sports.or.jp/coach/tabid/218/Default.aspx

試験は共通科目試験,専門科目検定試験理論試験,専門実技を行い,総合的に判断されます。試験に合格する人はきわめて少なく,平成6年に制度が発足して以来,平成29年10月1日現在において全国でこの資格を有するアスレティックトレーナーは3,453名となっています。二十数年でこの数ですから,非常に合格率が低いことがわかりますね。
理論試験は有効期間が受講から5年以内,実技試験は受験回数が2回までと限られているのも合格率が低い理由だと思います。


(2)特定非営利活動法人日本トレーニング指導者協会(JATI)が認定する「JATI認定トレーニング指導者資格(JATI-ATI)

競技力向上や健康づくりなど,さまざまな現場でトレーニング指導に携わる者たちが,相互研鑽を通じて専門性を高め,それにより社会への貢献を果たすことを目指して集う組織で,国内のトレーニング指導者にとって本当に役立つスタンダードな資格の構築を目指し,JATI認定トレーニング指導者資格(JATI-ATI)が位置付けられています。

資格取得方法は一般科目・専門科目それぞれ2日間,合計4日間の講義を受講し,受講後自己学習課題(ワークノート)を提出することで,認定資格の受験資格が得られます。
別日に実施される一般科目・専門科目両科目とも合格することで資格認定が授与されます。
https://jati.jp/license/acquisition.html
学校で資格を取得する方法もあります。→https://jati.jp/about/school.html


(3)特定非営利活動法人NSCAジャパン(日本ストレングス&コンディショニング協会)が認定する「CSCS(認定ストレングス&コンディショニングスペシャリスト)」「NSCA-CPT(NSCA認定パーソナルトレーナー)」

特定非営利活動法人NSCAジャパン(日本ストレングス&コンディショニング協会)は,米国コロラド州コロラドスプリングスに本部を持つNSCA(National Strength and Conditioning Association)の日本支部です。
1991年に設立され,日本におけるストレングストレーニングとコンディショニングの指導者の育成や継続教育,研究に裏付けられた知識の普及を通じて,一般の人々に対する健康の維持・増進から,アスリートに対する傷害予防とパフォーマンスの向上などに貢献するために活動しています。

この団体の資格認定試験としては,CSCS(認定ストレングス&コンディショニングスペシャリスト)とNSCA-CPT(NSCA認定パーソナルトレーナー)があります。
CSCS「認定ストレングス&コンディショニングスペシャリスト」は,主にアスリートを対象に,傷害の予防とパフォーマンス向上を目的として,安全で効果的なS&Cプログラムを提供する知識と技能を有する人材を認定する資格です。
NSCA-CPT「NSCA認定パーソナルトレーナー」は,クライアントが求める健康増進や体力向上に関するニーズに合わせて個別のアプローチを用いてマンツーマンで運動指導を行う専門的能力をもつ人材を認定する資格です。

まず,受験資格ですがCSCSは大学卒業または高度専門士(4年制専門学校卒業)が条件,NSCA-CPTは高等学校以上の卒業が条件となっています。その他,出願時に有効なCPRおよびAEDの認定を保持していることが条件となっています。もちろんNSCA会員となっていることが条件です。
学習方法は独学が基本であり,テキストおよびオンラインWebコンテンツ学習を行い,模擬試験集にチャレンジ,受験の運びとなります。
http://www.nsca-japan.or.jp/04_certif/top.html

いずれの資格でも資格更新が義務付けられており,資格取得後も勉強することが必要となっています。スポーツ医学やヘルスケアは日進月歩していますので,まずはご自身の環境にあった資格取得を目指し,更新したり,他の資格取得を目指し,トレーナーとして進化していけると良いですね。
この他の機関でも様々な資格があると思いますので,お調べになり,ご自身にあったものを探されると良いと思います。ひとつ言えることは,日本では,資格が仕事を持ってくるという環境はこの世界にはありません。資格で職業が保証されるものではなく,スキル向上のための手段と思っていた方が良いでしょう。

全米アスレティックトレーナーズ協会公認のATC


1950年に設立された,アメリカの米国全米アスレティックトレーナーズ協会が認定するアスレティックトレーナー(ATC)は,アメリカ医学会から認められた準医療従事者資格であり,アメリカにおける国家資格となっています。
アメリカでトレーナーとして活動するためには,この資格を取得する必要があります。

この資格を取るには,まずアスレティックトレーニング教育認定委員会(CATT)の認定を受けた大学の養成カリキュラムを受けて学士号を取得した後,国家試験を受けます。
合格率は80%と高いのですが,日本人が合格するにはアメリカへ留学し専門知識の取得から試験合格まで全て英語で勉強しなければなりません。

今回はアスレティックトレーナーの資格の現状についてお知らせしました。
この情報だけでは足りないと思いますので,導入部分だと思っていただき,様々なサイトや直接養成機関等に問い合わせてお調べください。

この記事を書いたプロ

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