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コラム

取引先は顧客?

2022年8月16日

テーマ:売上対策

コラムカテゴリ:ビジネス

コラムキーワード: マーケティング戦略マーケティング手法経営戦略

マーケティングコンサルタントの森です。・

今回のタイトルについてですが

皆様は取引先を

顧客と思いますか?

それとも
パートナーだと思いますか?

考え方は様々だと思いますが

ただ、私の考えはエンドユーザー(消費者)以外はパートナーです。

BtoB取引でも、最終的に利用(購入)するのは消費者になります。

機械の部品や布生地など、直接消費者に届くものではありませんが
加工され、最終的には消費者に届きます。

そうなると、最終製品を作っている会社に部品などを販売することは
顧客でしょうか?
私は、最終製品を製造するパートナーだと思うのです。

では
食品を製造している会社は、小売店などと取引をすると思います。
この場合も、商品を消費者に届けるためのパートナーになると思うのです。

そう考えれば(考え方ですが)
営業方法も見えてくると思います。

取引先にとって

利益になる「もの」

でなければなりません。

利益とは
消費者に選ばれる商品である=購入される商品です。

商品は売れないと利益になりません。
当たり前ですが
これはパートナー企業も同じです。

取引先と同じターゲットに対して売り込む目的は同じです。
だからパートナーなのです。

そのために必要なのは、固定概念を捨てて
ターゲット(消費者)について考える事です。

例えば
熱中症予防のために最適な「キャンディ」を
「外で活動する大人の為の商品」として開発したのであれば

取引先は
キャンディ=スーパーマーケットですか?
熱中症対策=ドラックストアーですか?
・それとも、別の場所ですか?

購入してほしい消費者が、購入に便利な場所は何処でしょう?
外で活動する「営業担当者や作業員」など
よく利用する場所として

1、コンビニエンスストアー
2、作業員が利用するホームセンターや専門店
もしくは
3、野外イベント会場
4、遊園地など野外遊戯場

など、思う浮かぶと思います。

闇雲に営業活動をしても
取引先が利益などのメリットを感じられなければ
「不利益」リスクの方が高くなるため
取引はしてくれないでしょう。

余談ですが
以前こんな相談がありました。

話題の原料を使用した食品を開発したが、売れない。
営業担当者は、この商品を販売した方が利益(金銭的)が高いことを理解していない。
スーパーマーケットやコンビニ、道の駅など公共機関の売店、その他2次問屋など
既存の取引先に取引(販売)できていないのは、営業力が低い証拠だ。

実際に商品を拝見すると
・話題の原料を使用しているだけで、原料価格の問題なのか?設計の問題なのか?
 少量の使用で、原料の良さが分からない。
・「味」だけ見れば、類似商品が多数存在し、類似商品に比べ価格が高くなっている。
・価格が高いのに見た目が安っぽい。
・誰に食して欲しい商品なのかターゲットが明確ではない。

このような商品は
取引先も販売するメリットが感じられず、売れている類似の既存商品を販売した方が
仕入れリスクを軽減できると思いました。

この記事を書いたプロ

森修

食品・農業に強い流通・マーケティングのプロ

森修(つながるネット株式会社)

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