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小山真梨

子どもの自尊心が輝き出す音楽教育のプロ

小山真梨(こやままり) / 音楽家

小山真梨音楽教室

コラム

子供にとって最適なピアノ練習時間と頻度はどのくらい?

2015年11月8日

テーマ:子供が幼児期から音楽に触れる効果

コラムカテゴリ:趣味

ピアノ上達の秘訣は練習時間の長さではなく目標を持つことから


「毎日どれくらい練習すればいいですか」

ピアノを習い始めると生徒やその親は、必ずこの質問をします。

脳科学的には、何事も1万時間すれば物になるそうですが、10年間で何かをマスターするには、1日3時間練習が必要な計算になります。
そして、1日に脳に蓄積される量は、3時間分の練習量しかなく、一気に練習しても区切って練習しても同じだそうです。

毎日3時間ピアノを練習し続けるのは、大人にとっても並大抵のことではありません。
ましてやピアノを始めたばかりの幼児にとっては、じっとイスに座ることでさえ困難です。

時間よりも大切なのは、ピアノが好きで弾きたいという気持ちと、自分がひとつの曲をマスターするために、今どこが上手く弾けないのか、次のレッスンまでにどのように練習するかを考え、目標を持って練習に取り組む気持ちではないでしょうか。

レッスンには壁があっても乗り越えれば楽しさがあります


ピアノの練習は、新しい曲を1曲ずつ自宅で弾いて練習し、レッスン日に先生に聴いてもらってマルをもらい、次の新しい曲に進む方法が一般的です。

発表会で演奏を披露し賞賛を浴びる華やかな面もありますが、ピアノを習うということは、練習をコツコツと続ける我慢強さが必要になります。

ピアノは、サッカーなどのチームプレイとは違い、ひとりでピアノに向き合い、新しい曲が先生から出されるたびに練習を重ねて演奏できるようにならなければなりません。
弾き始めの頃は、譜面もすばやく読めずスローテンポで詰まりながらしか演奏できないのですが、ここであきらめずにコツコツと弾けない箇所をクリアしていくことで、演奏技術が身についていくのです。

最後に曲がスラスラ弾けるようになると、自分だけにしか分からない達成感を持つことができます。
ピアノが好きになるのは、この達成感をまた味わいたいという気持ちをいかに持続させられるかがカギになります。

ピアノ練習を毎日するための声かけ方法


親のすすめでピアノを始めた子どもの場合、他にやりたいこともあってなかなか練習をする気にならず、「練習しない→上達しない→面白くない」の悪循環に陥り、ピアノをやめてしまうこともあります。

「いずれはピアノの楽しさに気づいてもらいたい」

こう親が思うなら、それに気づくまでの間は、ピアノの先生にまかせっきりにするのも悪くないですが、自宅で毎日練習ができるよう環境は整えてあげてください。

例えば、朝ごはんのあと公園へ行く前に必ず練習するなど約束をしておきます。
そして、練習を始めたら、先生から自宅での練習方法について指示が出ているはずなので、それを一緒に確認してください。
10分練習、30分練習というように時間を区切ると、子どもはそればかりを気にして、弾くことに集中できず、時間が来れば曲の途中でも練習を投げ出してしまいます。

短い時間のおけいこでも、その日に出来たことを大きく取り上げ「がんばりましたね」と子どもを認めてあげることを毎日続けてください。

この記事を書いたプロ

小山真梨

子どもの自尊心が輝き出す音楽教育のプロ

小山真梨(小山真梨音楽教室)

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