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コラム
手元(ピアノ鍵盤)ではなく楽譜をみて弾けるようになるコツとそのメリット
2015年11月6日
楽譜だけを見てピアノを弾き始める時期は何時ごろからか
ピアノを習い始めた時は、4~8小節ぐらいの簡単な曲が多いので、子どもは楽譜を見て弾くというよりも、音と長さを頭の中で憶えて、鍵盤を見ながら指で再現するような弾き方をします。
やがて曲が長くなってくると、演奏の途中で詰まって止まってしまうことが出て来ます。
この頃が、楽譜を見ながら弾くことを覚えるベストなタイミングです。
楽譜を見ながらピアノを弾くということは、目で鍵盤を確認して弾くのではなく、弾いている箇所よりも少し先の楽譜を見たまま、指を広げる感覚を体で覚えて次の音を探して弾くということです。
これができるようになれば、楽譜を読み続ける限り演奏は止まることがないので、どんな長い曲でも弾けるようになります。
ピアノ教室によっては、手元を見ないで楽譜を弾くことを特に指導しない先生もいますが、小山真梨音楽教室のピアノ個人レッスンでは、ゲームと称してこのトレーニングを行っています。
楽譜を見て弾けると腕の力が抜け正しい指使いが出来る効果もある
手元を見ずにピアノを弾き始めるようになれば、脳が次の音をしっかり考えて指に指令を送り準備させるので、腕の力が抜けて正しい指使いで音を出せるようになります。
この一連の動きは、脳のトレーニングに良い効果をもたらすこともわかっています。
鍵盤を見たままだと、次の音を出すために腕ごと動かして上から押さえつけるような弾き方になり、指先が反り返ってしまう悪い癖がつきます。
そして目で見て鍵盤を確認し指で押さえ、鳴った音を間違っていないか耳で聞くという弾き方は、脳科学的に見ても脳が効率よく働いているとは言えません。
このような悪い弾き方は、曲が長くなればなるほど疲れがたまりやすく、ピアノの音色も悪くなります。
楽譜を見ながら弾くトレーニング方法
楽譜を見ながら演奏をし続けるトレーニング方法ですが、特に決まったやり方というものはありません。
ピアノに限らず楽器演奏では、手元を見ながら演奏することはあまりありません。
どの楽器においても、初見の曲を習う時は手元を見ずに楽譜を見続けた状態で、音をひとつひとつ演奏していきます。
ピアノを習い始めたばかりだと、楽譜を見て、手元を確認し、音を出すという流れで演奏しますが、練習を続けていけば、手は常にピアノの中央付近に置かれて、指先がわずかに鍵盤に触れた状態から、音を出す鍵盤へと指が動くようになってきます。
この状態を保ちながら、手元を絶対に見ないで、楽譜だけを目で追い、最初は、1音、慣れれば1小節、そして2、3小節をずつまとめて読んで頭に記憶したメロディーを指で弾いていきます。
イメージがわかれば、とにかく間違った音を出しても気にせず、ひたすら楽譜を注視し指を動かすことを何度も続けていくうちに、1つの音がメロディーになり、長くつながれば曲となってきます。
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