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小山真梨

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小山真梨(こやままり) / 音楽家

小山真梨音楽教室

コラム

ピアノ発表会はやっぱりやるべき?目的と必要性を考える

2015年10月31日

テーマ:盛り上がるピアノ発表会の開き方

コラムカテゴリ:趣味

生徒側からみたピアノ発表会のメリット


ピアノには、弾く楽しみと人に聞かせる楽しみがあります。

ピアノのレッスンは、毎日同じ曲を地道に繰り返し練習することです。
毎日の練習は、ピアノを弾くことが楽しいと思っている間はつらいと感じることはないのですが、レベルが上がるにつれて練習量も増えますし、時には上手く弾けなくて練習が苦痛になることも多々あります。

このような毎日の中で、ピアノの発表会が開催されるということは、生徒にとって「発表会までに曲を仕上げて、みんなの前で演奏を披露する」というわかりやすい目標ができるので、つらい練習にも辛抱強く取り組めるようになります。
そして発表会後は、自分の演奏が観客を喜ばすことができるということに気づき、もっともっとピアノを弾きたいと思うきっかけにもなります。

また、大勢の前で緊張感と戦いながら自分の最高の演奏を披露するという機会は、人生の中でもそれほど多くはありません。
発表会を経験すれば、プレッシャーを克服する力強さが身につきます。

また発表会があれば、先生や家族からごほうびのプレゼントがもらえることも楽しみのひとつになります。


先生側からみたピアノ発表会のメリット


先生側からみたピアノ発表会のメリットは、発表会を開くことで自分の指導力を見てもらう機会になることです。
生徒の演奏を披露することで、先生の教室運営方針などもよくわかるので、新しい生徒を獲得できるチャンスにもなり得ます。

また、発表会をきっかけに短期間で演奏技術が上がる生徒もいます。
こういった様子から、発表会を定期的に開催することは、生徒の演奏技術力向上にも大きく貢献することが期待できます。

また発表会は、生徒の成長だけでなく、先生として、自分のキャリアアップにもつながります。
演奏指導だけでなく、発表会準備のための事務処理や手続きなども行うため、教室運営のノウハウも身につきます。

ピアノ発表会はメリットがたくさん、でも苦手な生徒もいます


毎日の単調な練習に加えて、ピアノ発表会を開催すれば、生徒だけでなく先生自身も短期間で成長することができます。

得ることの多い発表会ですが、生徒によっては、発表会が嫌いで出たくない人もいます。
ピアノ教室を探す時に、わざわざ発表会のない教室を選ぶ人も中にはいます。

先生としては、少しでも体験を増やして達成感を味わってもらいたいところですが、発表会に無理に出場させるような言動、行動は慎むようにしましょう。

ピアノの楽しみ方は人それぞれです。
苦手な人には、まずは観客として気軽に発表会を聴いてもらうことから始めるのがいいでしょう。

この記事を書いたプロ

小山真梨

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小山真梨(小山真梨音楽教室)

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