真に公正・中立な立場で資金計画を立て、将来の生活設計をアドバイス（3/3）

個人型確定拠出年金（イデコ）やNISAにも注力

　山口さんが力を入れているものの一つが、自分で作る年金制度の個人型確定拠出年金（イデコ）やNISA、つみたてNISAなど。特にイデコは税制面から見ても最強の制度だと話します。これは加入者が毎月一定の金額を積み立て、あらかじめ用意された定期預金・保険・投資信託といった金融商品で自ら運用し、60歳以降に年金または一時金で受け取るもの。積立金額は所得控除の対象となり、運用で得た運用益は非課税、さらに受け取る時には公的年金等控除または退職所得控除の対象ともなるのです。

　ただし運用する手段は自分で決めなければならず、元本保証のものからハイリスクハイリターンなものまでタイプはさまざま。「よく理解しないまま口座開設したものの、どの商品がいいか分からない、あるいは自分のニーズに合う商品がなかった！というケースも多々あります」と山口さん。加入を検討する時にはまず、基本的なことから相談してみることをおすすめします。

　今後は、子どもの金融教育にも携わっていくのが山口さんの目標。「小さいうちからお金の使い方や知識を身につけることで金銭トラブルに巻き込まれることを未然に防げるのはもちろん、社会・職業・仕事に対しての理解も深まることでしょう。子どもや若者はぜひ金融・経済の仕組みを肌で感じ、人生の満足度につなげてほしい」と、将来の日本を担う世代にエールを送ります。

（取材年月：2019年10月）

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