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コラム
クラシックバレエとは?(モダンバレエ、ロマンティックバレエとの違いや特徴)
2015年6月21日
19世紀フランスに生まれたロマンティック・バレエ
バレエは「イタリアで生まれ、フランスで花開き、ロシアで成熟した」とよくいわれます。イタリアのルネサンス期に生まれた「宮廷バレエ」が起源で、バレエといっても踊りのほかに朗読や器楽や歌もあり、王侯貴族が出演するものでした。フランス国王・ルイ14世は自らバレエを踊り、1661年に王立の舞踏アカデミーを設立してバレエを発展させました。この時代に今日のバレエの基礎が築かれたのです。
18世紀にはロシア、デンマーク、スウェーデンと国の擁護のもとにバレエ団が創設され、さらにバレエが世界に広まったのです。
19世紀になり、「ジゼル」や「ラ・シルフィード」といった現在でもよく上演されるロマンティック・バレエが生まれました。ロマンティックなバレエという意味ではなく、ロマン主義のバレエのという意味です。それまでの理性や形式、節度を重視した古典主義と反対に、感受性や想像力などが尊重されるようになりました。バレエ作品もその流れを反映し、遠い異国に対する憧れや妖精と人間との関わりをテーマにした神秘的で超自然的な世界観のものが作られました。
ロシアで花開いたクラシックバレエ
17世紀にはヨーロッパから宮廷バレエが伝わっていたロシアにはワガノワ・バレエ学校の前身であるバレエ学校が創設され、1783年には劇場も開設されました。フランスと同様にロシアでも皇帝の庇護がありバレエは発展しました。そして、フランスからロシアに渡った有名なダンサーや振付師による貢献も大きかったのです。
その中でもマリウス・プティパは帝室バレエ団の首席バレエ・マスター(芸術監督)として作曲家チャイコフスキーとともにと後世に愛されるバレエの名作を作りました。「眠れる森の美女」「くるみ割り人形」「白鳥の湖」が有名ですね。
クラシックバレエ=古典バレエは、ロマンティック・バレエの後に成立したのです。踊りそのものを楽しむ構成によってバレエのテクニックが発展していきました。数多くの決まりを守りながら美しく踊ることが求められます。
20世紀に自由で決まり事の少ないモダン・バレエが登場
バレエを総合芸術と捉えたバレエ団「バレエ・リュス」によってモダン・バレエが発展しました。美術や音楽は当時の一流アーティストが手がけました。音楽はストラヴィンスキー、ドビュッシー、リヒャルト・シュトラウスなど。美術家にはピカソ、ミロ、ユトリソ、ココ・シャネルなど錚々たる顔ぶれですね。
前衛的な「牧神の午後」「ペトルーシュカ」「春の祭典」「火の鳥」などが有名な作品です。モダン・バレエは現在も進化し続け、振付師による新たな作品が誕生しています。
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