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十河良次

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十河良次(そごうりょうじ)

株式会社アトムアソート

コラム

イタリア住宅!「トゥルッロ」円錐形の石積みが特徴の屋根に白壁

イタリア南部プーリア州に残る「トゥルッロ」

ヨーロッパ住宅の中でも、特に希少な建築として知られる、トゥルッロについてお話しします。

石積みと漆喰の壁、素焼きの瓦を用いて建てる家が、ヨーロッパ伝統の住まいであり、現代に受け継がれています。
それに加えて、多彩な文化をあわせ持つヨーロッパでは、風土や歴史の営みを背景として、貴重な住宅文化を現代に維持する事例があります。

その代表的な例の一つが、イタリアのプーリア地方に残る、トゥルッロと呼ばれる住居です。

一目見たら忘れられない、円錐形のとんがり屋根と白い壁。小さくて可愛らしいトゥルッロは、まるでおとぎ話の世界に出てくる家のようです。

中世ヨーロッパの民俗を伝承する簡易住宅

プーリア地方のアルベルベッロという街は、トゥルッロが市街に密集していることで有名です。
「アルベルベッロのトゥルッロ」として世界遺産に登録されています。

この街には、約1500軒のトゥルッロが並び、観光客を楽しませるだけではなく、実際に住居として生活が営まれている地区もあります。

さて、トゥルッロの歴史をひも解くと、16世紀中期から17世紀にかけて建てられた住居であると言われています。
その理由については、さまざまな説が伝えられています。

主なところでは、この地を治めていた領主であるコンヴェルサーノ伯が、ナポリ王国への納税を逃れるため、簡易に設計した家に、農家の人々を住まわせていた時代背景によるとされます。当時は、家屋に応じて税が課されるため、屋根を解体することで「これは家ではありません」と主張して、課税対象から外していたという言い伝えが残っています。
このような伝承からも、トゥルッロは中世ヨーロッパの歴史を感じさせます。

各戸の石積みが独自の表情を持つ南仏住宅

それでは、トゥルッロの建築デザインをお話しします。
石灰石を用いて、円筒形や長方形に積み上げた白い壁に、円錐形の屋根を備える住居で、屋根にも石灰の切石を使用しています。

屋根は南イタリアの紫外線を浴びるうちに、経年の作用で黒味が増してきます。この屋根に印が描かれている住居もあり、これは呪術的な意味合いとも、他の住宅と区別するためとも言われています。

円錐形の屋根で雨水を受けて、床下の水槽に貯水することができる構造で、雨量が少ない風土に適した造りになっています。

住居の内部には、廊下や玄関といった仕切りがなく、部屋は小さいながらも開放感があります。一つの部屋の上に、一つの屋根があり、その集合が一軒のトゥルッロになります。トゥルッロが集合する住居群は「トゥルッリ」と呼ばれます。

イタリア南部の歴史が息づくトゥルッロの佇まいは、見ているだけでも楽しい気分になります。
このような建築様式も、住まいの参考にしてみてください。

施工事例

施工事例はこちらからご覧ください。
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