アンチエイジングを考察する(Ⅱ)
アンチエイジングドッグ検査項目
老化度チェックと検査方法
・血管年齢・・加速度脈波・脈波伝播速度、IMT
・脳(神経)年齢・・高次脳機能テスト(WCST等)
・骨年齢・・骨密度(DEXA法、超音波法)
・ホルモン年齢・・IGF‐I、DHEA-s、性ホルモン
・筋年齢・・体組成検査(徐脂肪筋量)筋力評価
老化度の判定
実年齢と比較して老化度を認識します。
所見からアンチエイジング的な医学的戦略に結び付けます。
(例)
・骨年齢が高ければ、適量の骨に刺激を与える運動や有酸素運動をすすめる
・DHEA-s、性ホルモン値が低ければ、これらのホルモンを増加させるホルモン剤やサプリメントの投与
・体脂肪が多く筋肉量、筋力に問題があれば具体的な運動方法と簡単な筋トレを指導する
・血管年齢が高ければ動脈硬化性疾患の存在を念頭に、上位医療機関で再検査、抗凝固療法なども視野に
老化度改善に有用な成分
神経年齢・・イチョウ葉エキス/ホスファチジルセリンプロアントシアニジン/td
血管年齢・・DHA/糖移転ヘスペリジン/カテキン
骨年齢・・カルシウム/マグネシウム/ビタミンⅮ/亜鉛/ビタミンK
ホルモン年齢(女性)・・イソフラボン
脳年齢・・分岐鎖アミノ酸(ロイシン・バリン・イソロイシン)/グルタミン/カルニチン
ホルモン年齢(男性)・・マカエキス/アシュワガンダエキス/亜鉛リコピン
アンチエイジングドッグを受けてオプティマルヘルスを保つ
オプティマルヘルス(最良の健康状態)を保つために目標とする検査数字をオプティマル・レンジと言います。
医学的根拠に基づくオプティマル・レンジは未だ確立されていませんが、現在のところ、30歳の健康な男女の基準値が代用されています。
実際には、それぞれの年齢スコアが実年齢の7割程度であればよいという考えもあります。今後科学的な検証をもって、オプティマル・レンジの基準値を出していくことが求められていますが、その為の検証およびデータ収集は10年前より既に始まっており、その基礎データが確定されると将来的な予防医学の根幹になることは間違いないと予想されます。
メタボ改善に伴う予防医学の実践は既に始まっています。弊社は皆様の健康寿命のご期待にも応えたいと思っております。
了
(関連記事は一般社団法人日本抗加齢医学会発信の資料による)