交通事故の被害者を弁護士や医療機関と連携してサポート（2/3）

自身も交通事故に遭った経験から不安やつらさに共感。被害を受けた人へのサポートに尽力

　弁護士事務所と連携して、交通事故の被害者を包括的に支援している佐々木さん。「交通事故に遭った後、『保険会社にはどのように対応したらいいのか』『自動車損害賠償責任保険（自賠責保険）や任意保険の仕組みが複雑で理解できない』といった不安を訴える方も少なくありません。保険会社との示談交渉や示談金に関する事柄などは、業務提携先の弁護士へとつなぐことができます」

　さらに、医療機関と協力関係を構築。より精密な検査が必要な場合は、紹介状を発行して提携先の医療機関で診察を受けることができるよう配慮しています。

　施術家として交通事故の被害を受けた人に寄り添う佐々木さん。現職を選ぶきっかけとなったのは、学生時代に打ち込んだ柔道・剣道で腰を痛めた体験です。

　「病院で湿布や痛み止めの薬などを処方してもらったのですが、改善の兆しがありませんでした。そこで、父の知人の整体師にみてもらうことに。施術を受けるごとに痛みが軽くなり、東洋医学の素晴らしさに感動し、体系的に学ぶことを決意。大学に通いながら、夜は専門学校で施術を学び、鍼灸師、あん摩マッサージ指圧師、柔道整復師の国家資格を取得しました」

　国家資格を取り、東京都内の整形外科で研修後、1984年には岩手県盛岡市天昌寺町で独立を果たしました。「私自身、3回も交通事故に遭って入院した経験があります。精神的にも肉体的にも追い込まれた時期もありました。交通事故で負ったケガの苦しさがわかるので、開業時から変わることなく交通事故の被害者の方をサポートしています」

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