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松山和年

日本の着物文化を現代に伝える着物のプロ

松山和年(まつやまかずとし) / 販売職

株式会社 織絵屋

コラム

盛岡市 きもの 結城紬の命を取り戻す『湯通し』

2021年10月2日 公開 / 2021年10月11日更新

コラムカテゴリ:趣味

結城紬の多くの製作工程の中で、主にクローズアップされるのが、「糸つむぎ」「絣括り」「地機織」の三工程です。

今回は、お客様が買われた結城紬の「里帰り」と呼ばれる「湯通し」について述べます。

結城紬は、他の紬と違い、撚りのかかっていない無撚糸のつむぎ糸で織られます。

そのままでは絣括りも染めも、そして織るのにも不都合があります。

そこで、つむぎ糸をうどん粉(中力粉)で糊付けしてから、絣括りや染め、織りの工程に入ります。

ですから、初めて結城紬の反物を触った方は、予想に反してパリっと硬い感触なので、「真綿紬?」と、不思議に思うはずです。

この糊(うどん粉)を落とす作業が湯通しです。

40度ほどのお湯に反物を浸し、しばらくしてから職人が指先で送るように反物を洗っていきます。この作業を10回ほど繰り返すそうです。


結城紬の織元によって糊の付け方が違い、また、織り手さんによって反物の打ち込みが微妙に違うために、一反、一反、糊の状態を確認しながら、職人さんの指先の感触だけで落としていきます。

結城紬は産地に里帰りし、湯通しによって、命とも言える真綿本来の柔らかさを取り戻すのです。

お持ちの結城紬も手触りを確認してみて下さい。

お持ちの結城紬がゴワッとして硬いときは、もしかして「里帰り」していない可能性が高いです。

そんな時は、当店へ気軽のお問い合わせ、または、ご来店下さい。
ライン公式アカウントなら、ニックネームでも気軽に聞けます。

当店のホームページはhttp://www.orieya.com

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松山和年

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松山和年(株式会社 織絵屋)

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