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松山和年

日本の着物文化を現代に伝える着物のプロ

松山和年(まつやまかずとし) / 販売職

株式会社 織絵屋

コラム

江戸小紋の型紙 伊勢型紙 人間国宝中村勇二郎 道具彫り

2021年6月23日

テーマ:江戸小紋

コラムカテゴリ:趣味

 私が最も好きな染めのきものは江戸小紋です。

着るTPOを問わず、また、男女の性も問わない江戸小紋。コーディネートにも迷いません。

江戸時代、武士の裃から発展した江戸小紋を染める型紙のほとんどが伊勢の白子(現・三重県鈴鹿市)で作られ、伊勢型紙と呼ばれています。



伊勢型紙を彫る技法には、「突き彫り」、「錐彫り」、「道具彫り」、「縞彫り」などがあります。昭和30年、他の5名の伊勢型紙士とともに、人間国宝に認定されたのが「道具彫り」の中村勇二郎です。

道具彫りの小刀が、他の技法の小刀と違う点は、小刀自体が桜や菊などの花弁のような文様に作られていることです。

道具彫りでは、彫る技術はもちろんですが、文様にあった小刀を多数そろえておく必要があり、磨きに5年、道具作りに10年と言われるそうです。

中村勇二郎は3千本もの小刀を揃え、生涯、手入れを怠ることなく、型紙を彫ったといいます。

右手で小刀の刃先を持ち、柄を左手で握り、柄尻を右頬に当て、型紙に垂直に立てて彫り抜く。

そのようにして彫られた中村勇二郎の型紙は、昭和天皇を始め、7回もの皇室献上の栄誉を受け、「神の業」と称賛されました。

中村勇二郎は36年前に亡くなりましたが、今なお、彼が遺した伊勢型紙で江戸小紋が染められているのはうれしい限りです。

伊勢型紙を使用した本物の江戸小紋とプリント染めの江戸小紋の違いを確認したい方はご来店下さい。またはお問い合わせ下さい。
ライン公式アカウントなら、ニックネームでも気軽に聞けます。

当店のホームページはhttp://www.orieya.com

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