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松山和年

日本の着物文化を現代に伝える着物のプロ

松山和年(まつやまかずとし) / 販売職

株式会社 織絵屋

コラム

本物の江戸小紋に欠かせない伊勢型紙とは?

2019年12月25日

テーマ:江戸小紋

コラムカテゴリ:くらし

伊勢型紙とは江戸小紋の文様を染める型紙です。

伊勢型紙の特徴は、薄い和紙を3~4枚、柿渋で貼り合わせたものを数年から10年間も寝かせた後に、熟練の職人が手彫りで作ることにあります。

昭和30年にできた人間国宝制度では、なんと、伊勢型紙の職人から6人の方が人間国宝に認定されました。

江戸時代、参勤交代制度により全国の大名が江戸に集まるようになりました。裃が武士の正装となりました。

一目で○○藩の者と分かるように、裃に各藩固有の小さな紋様を型紙で染めるようになったことから、伊勢型紙は発展したのです。

大きな家紋に対して、各藩の印が染められた小さな紋様という意味で、「小紋」と呼ばれるようになりました。

古来、裃を染める型紙は伊勢(現在の鈴鹿市)で作られ、紀州藩の庇護の下、全国で販売されたので、伊勢
型紙と呼ばれてきました。

江戸幕府は度々、庶民に、絞りや友禅染などの豪華で華美な衣装を着ることを禁止しました。

すると、反骨精神に富んだ庶民は、こともあろうに、武士の正装である裃を染める伊勢型紙で、裃の小紋より極小の小紋を染めさせ、遠目には無地に見える江戸小紋を好んで着たのです。

江戸庶民の反骨精神から生まれた本物の江戸小紋には「ゆらぎ」が生じ、着る人がひときわ映えます。

伊勢型紙を使用した本物の江戸小紋とプリント染めの江戸小紋の違いを確認したい方はご来店下さい。またはお問い合わせ下さい。

当店のホームページはhttp://www.orieya.com/

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