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松山和年

日本の着物文化を現代に伝える着物のプロ

松山和年(まつやまかずとし) / 販売職

株式会社 織絵屋

コラム

日本三大紬とは大島紬、結城紬、そして牛首紬です。

2019年12月2日

コラムカテゴリ:趣味

古き時代より、日本三大紬と呼ばれていたのが大島紬、結城紬、そして牛首紬でした。

牛首紬は、源氏の落人が村に住み着き、その妻が織物技術を村人に伝えたそうです。上質の繭は京都に出荷し、残った玉繭と呼ばれる双子の繭(二匹の蚕が一つの繭を形成したもの)を織物として使用したのが始まりと言われています。

生産量は希少で、着道楽の京都でも「せめて羽織だけでも欲しい。」と言われるほどでした。

しかし、牛首紬は、昭和30年に生産者が一軒だけになってしまい、昭和35年には廃業。産地はダムの底になってしまいました。以来、「幻の織物」と呼ばれる所以です。

その後、西山さんという方が牛首紬を復活させ、現在に至ります。

牛首紬と他の紬との大きな違いは、真綿糸ではなく、繭を熱湯に浸し、素手で直接、糸をひき出した糸を使うことです。また、糸に空気を含ませる「糸ハタキ」という作業にも特徴があります。

14の工程をすべて手作業で行い、織り上がった牛首紬は、他の紬にはないしなやかさがあります。また、シワになりにくく、とても丈夫な生地なので、別名「釘抜き紬」とも呼ばれます。

絣の繊細さと衣ずれの音が特長の大島紬、包み込むような優しさの結城紬、そして牛首紬は日本三大紬と呼ぶにふさわしい紬ですね。

当店のホームページはhttp://www.orieya.com

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