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松山和年

日本の着物文化を現代に伝える着物のプロ

松山和年(まつやまかずとし) / 販売職

株式会社 織絵屋

コラム

6月~9月まで着られる浜ちりめんの着物素材

2019年5月25日

コラムカテゴリ:スクール

 今、単衣、夏物兼用で着られる人気のちりめん生地に「さわやかちりめん」があります。

 最高級ちりめんと言われる長浜ちりめん。この生地を開発した長浜ちりめんメーカーの社長はかなりの恐妻家だそうです。ある時、茶道の先生でもある奥様にこう言われたそうです。

 「ずーっと同じちりめんばかり作っていて芸がないわね。今の若い娘たちは、袷だ!単衣だ!薄物だ!と言われても、そんなにたくさんの着物は揃えられない。6月から9月まで着られる生地を開発してちょうだい!」と。

 社長は何度も失敗しながらも試行錯誤を重ね、通常の繭より小ぶりな繭・三眠蚕(下画像の左側)から採れる細い生糸を使ったジョーゼット風の透け感のあるちりめん生地を完成させたのです。



 ◎三眠蚕とは…普通の蚕は桑の葉を食べる、眠る、脱皮を四回繰り返した後に、繭糸を吐きながら繭を完成させます。三回で繭を作る蚕を三眠蚕と言います。普通の生糸は7本の繭糸で作られますが、三眠蚕の繭糸は太さも細いために、12~13本の繭糸で生糸が作られます。

 このため、三眠蚕の生糸を使った生地は他の単衣生地に比べ、シワになりにくく、また、しっとりとした重みがあるのが特徴です。

 主に色無地や江戸小紋などに染められて、特にお茶人さんに人気です。

 また、単衣夏物兼用の喪服(黒紋付)としても人気があります。

 6月~9月まで着られるちりめん生地に興味のある方は、ご来店下さい。または、電話、メールでお問い合わせ下さい。

当店のホームページはhttp://www.orieya.com/

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松山和年(株式会社 織絵屋)

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