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松山和年

日本の着物文化を現代に伝える着物のプロ

松山和年(まつやまかずとし)

株式会社 織絵屋

コラム

江戸時代に二大染めと呼ばれた「紅染め」

2019年1月31日 公開 / 2019年4月6日更新

江戸時代に、藍染めと並んで、二大染めと呼ばれたのが「紅染め」です。

紅染めの材料は紅花です。紅花の原産地はエチオピアと言われ、エジプトからシルクロードを経て、飛鳥時代に中国から日本へ伝わりました。

古代エジプトでは、赤は復活と永遠の命を願う色とされ、ミイラには紅花帯と紅の化粧が施されていたそうです。


紅花からは、黄色と赤の染料が採れますが、黄色が十に対して、赤はわずか一しか採れません。そのため、平安時代には、紅で染めた深紅の衣装は高貴な人しか着てはいけない禁色(きんじき)でした。

江戸時代も後期になり、奢侈(しゃし)禁止令が出されると、江戸庶民は裏地に紅染めの紅絹(もみ)を使うようになりました。

これは幕府への庶民の意気な抵抗でしたが、血行を良くし、保温効果があり、また、何よりも魔除けの効果があると云われていたからだそうです。

紅染めは藍染めと同じ様に、重ね染めすることで色が濃くなります。1回では淡いピンクですが、6回~8回も重ねていくことで、目にも鮮やかな真っ赤な色に染まっていくのです。



現在では、紅花だけで染めた紅絹は幻の染と言われます。当店には、その希少な紅染めの長襦袢があります。何とも言えない深紅の襦袢。ご興味のある方はご来店下さい。または、お問い合わせ下さい。

当店のホームページはhttp://www.orieya.com/

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